富士フイルムは9月2日、YouTube上でオンライン発表会「X Summit PRIME 2021」を実施し、XマウントとGマウントのレンズロードマップ更新を発表した。これによってXマウントは2本のレンズを新しく加えた計40本をラインナップし、Gマウントは3本を加えて計17本をラインナップすることになる。
今回のロードマップ更新で発表されたのは、Xマウントの「XF150-600mm」「XF18-120mm」と、Gマウントの「GF20-35mm」「GF55mmF1.7」「Til/Shift Lens」の3本を合わせた計5本。製品の詳細はレンズ名からわかる範囲以外ほとんど明かされていない。それぞれの製品で今のところわかっている詳細は以下の通りで、製品名の横に予告された登場時期を付している。
XF150-600mm(~2022)
150~600mm(35mm判換算:229~914mm相当)をカバーし、シリーズ史上最長の画角で撮影できるズームレンズ。テレコンバーターにも対応することで、最長1,200mm(35mm判換算:約1,800mm)での撮影も行えるという。ズーミングで全長が変わらないインナーズーム仕様だが、シルエットから見る限り「XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」よりも長いレンズになりそうだ。
XF18-120mm(~2022)
18~120mm(35mm判換算:27~183mm相当)をカバーし、高いズーム倍率で広角から望遠まで1本で対応できるという製品。こちらもインナーズーム仕様で、さらにシリーズで初めてワンオペレーションでの本格的な動画撮影をサポートする機能を備えるという。
GF20-35mm(~2022)
20~35mm(35mm判換算:16~28mm相当)をカバーする超広角レンズ。顧客からの要望はとても大きかったとしながらも、製品の開発に難航。小型化のメドがようやくついたことで、今回の発表になったという。
Tilt/Shift Lens(~2023)
光軸を曲げたりずらしたりすることで、被写体の歪みを補正して撮影できるチルト/シフトレンズがGマウントに登場する。画角は明かされていないが、ロードマップを見る限り23mm~35mmの間になりそうだ。
GF55mmF1.7(~2023)
55mm(35mm判換算:44mm相当)で撮影できる単焦点レンズ。44mmという数字ははセンサーの対角線を意識したとのことで、自然な画角で撮影が行えるという。すでに発売中のGF80mmF1.7 R WRと同様にボケを生かした作品作りが楽しめるとのこと。