BluetoothでCD品質の44.1kHz/16bitロスレスオーディオを提供する新技術「aptX Lossless」を、クアルコム(Qualcomm)子会社のQualcomm Technologies Internationalが米国時間9月1日に発表した。
クアルコムが3月に発表した新技術「Snapdragon Sound」と、既存のBluetoothコーデック「aptX Adaptive」の新機能として提供するもの。2021年後半に利用可能になる予定だという。
Snapdragon Soundではロッシー(非可逆圧縮)な96kHz/24bitのaptX Adaptiveに対応するが、44.1kHz/16bitまではロスレスのaptX Losslessで伝送。ユーザーがロスレス音源を聴いていて無線環境が安定していることを自動検知すると、CD品質のロスレスオーディオを提供する。
主な機能・仕様は以下の通り。
- 44.1kHz/16bit CDロスレスオーディオ品質をサポート
- Bluetoothの接続品質に基づいてCDロスレスオーディオを提供
- ユーザーがCDロスレスオーディオ 44.1kHzと96kHz/24bitロッシーを選択可能
- ソースがロスレスオーディオの時に自動検知し、CDロスレスオーディオを提供
- ビットパーフェクトに再現
- ビットレート：1Mbps以上
BluetoothでCD品質のロスレスオーディオを提供するために、aptX AdaptiveはQualcomm Bluetooth High Speed Linkテクノロジーと連携し、必要な持続可能なデータスループットの提供を支援する。無線環境が安定していれば1Mbps超、混雑している場合は140kbpsにスケールダウンして、音の途切れなどを最小限に抑えるとのこと。
なお、Snapdragon Soundについては既に、国内外の複数のメーカーが対応製品を2021年内に市場投入すると発表している。
