インターネットイニシアティブは9月2日、同日にNTTドコモ/KDDI/ソフトバンクが行った「+メッセージ(プラスメッセージ)」についての発表を受けて、同社のIIJmioにおける現状について公式ブログ「てくろぐ」で情報を公開した。それによれば、au回線を利用する「タイプA」の音声通話対応SIMで「+メッセージ」が利用できるようになっているという。
IIJmioではドコモ回線のサービスを「タイプD」、au回線のサービスを「タイプA」として提供している。同社でも「各社から報道発表以上の情報は提供されていない」ためにわかりかねる部分が多いとし、公式ブログの内容は「IIJで実験で確認した範囲、推測できる範囲の情報」であり、新たな事実が判明した場合は記事の情報を取り消す場合があると断っている。
au回線の音声通話対応SIMで「+メッセージ」を利用できた
NTTドコモ/KDDI/ソフトバンクの発表では、au回線のMVNOは9月2日から「+メッセージ」に対応するとされている。IIJ公式ブログによれば、9月2日時点で、以下の回線において「+メッセージ」を利用できるようだ。
- IIJmio モバイル各サービスで提供するタイプA回線(音声通話対応SIM)
- IIJmio モバイル ギガプラン/ミニマムスタートプラン/ライトスタートプラン/ファミリーシェアプラン
- IIJmio モバイル 従量制プラン
- IIJmio モバイルプラス エコプラン
対応機種については、SIMフリー版のiPhone 12とGoogle Pixel 5で利用できることを確認しているとのこと。
この時点では、SMS対応SIMでの動作確認はできていないという(タイプAではデータ通信専用SIMは提供していない)。NTTドコモ回線を利用するMVNOでの「+メッセージ」対応は9月下旬予定とアナウンスされており、現時点でタイプD回線における対応は始まっていないようだ。
「+メッセージ」の利用料金について
「+メッセージ」の利用料金については、「『+メッセージ』の提供元(docomo、KDDI)と『+メッセージ』のご利用者が直接サービス提供に関する契約を締結されているものと認識しています。従いまして、サービス利用条件(料金)などについてはサービス提供元からのご案内を参照していただく必要があると考えています」としながらも、参考情報として以下のような内容を紹介している。
- 「+メッセージ」を送信する際の料金は無料とのことです。送受信の際にデータ通信量(ギガ・クーポン)が消費されます。(Wi-Fiを使って送受信した場合、SIMのデータ通信量は消費されません)
- 送信者が「+メッセージ」アプリを利用していても、受信者が「+メッセージ」を利用していない場合、SMSとして送信されます。この場合はSMS送信料金がかかります。
- 「スタンプ」は現在無料のもののみが提供されており、スタンプのダウンロードによってコンテンツ利用料がかかることはないようです。
利用開始の手続き
タイプA(au回線)での「+メッセージ」の利用開始にあたっては、以下のような流れになるようだ。
- 「+メッセージ」アプリのインストール:Android版はキャリアごとにアプリが分かれているので、KDDIから提供されているものをインストールする。iOS版は三社連名で共通のアプリを提供しているので、それをインストールする。
- 電話番号の入力:アプリを起動すると電話番号の確認(SMS認証)の画面が表示されるので、契約中の電話番号を入力する。
- 認証番号の入力:SMSで送られてきた認証番号を画面の指示に従って入力する。
- アプリ利用規約の確認などを画面の指示に従って行う。
このような手続きで「+メッセージ」を利用できるようになる。IIJmioでの手続き・設定などはとくに必要ない。なお、「+メッセージ」アプリのインストール後に省電力機能を解除するよう表示されるケースがあるとのことなので、「+メッセージ」の着信通知が表示されない場合は省電力機能を確認してみよう。
IIJから公式ブログで発信されている情報は以上のような内容になる。繰り返しになるがブログの内容は公式発表ではないので、その点には注意していただきたい。