有村架純と志尊淳が2日、ドキュメンタリー映画『人と仕事』(10月8日公開)にコメントを寄せた。
同作はスターサンズ・河村光庸プロデューサーが企画したドキュメンタリー映画。コロナに打ちひしがれた日本の職場で「エッセンシャルワーカー」と呼ばれる保育士、介護士などの人々、その他、声なき仕事人達の現状をレポートする。監督は、大学在学中にドキュメンタリーを制作しその腕前を森達也監督らから激唱された森ガキ侑大が務め、2人の俳優が、一仕事人として現代社会と向き合い、仕事の意味を再発見していく。
有村と志尊はこれまで数多くの大ヒット映画に出演してきた、日本を代表する俳優だが、実はドキュメンタリー映画への出演は本作が初めて。役としてではなく「一仕事人」として、現代社会と向き合う姿が映し出されている。元々は有村と志尊が出演し、森ガキ侑大監督で、保育士をモデルにした劇映画『保育士T』を2020年春に制作する予定だった。しかし、2020年4月7日に第1回目の緊急事態宣言が発出されたことで、撮影協力を得ることができなくなり、企画が頓挫してしまった。そこで河村光庸エグゼクティブプロデューサーが「有村さんと志尊さんで、今の世の中を写し出すドキュメンタリーを作る」という企画を立案。その心意気に有村、志尊も呼応したことこの映画は誕生した。
コメントとあわせて、本作のメインビジュアルも解禁。コロナ禍で大きな打撃を受けたある農家に2人が取材に訪れた時の一幕をとらえ、実際に仕事を体験する中で、リモートワークができない農家という職業に従事する人の想いを真剣な眼差しで聞いている姿が映し出されている。「リモートでは出来ない、そこにいなければできない仕事」、エッセンシャルワーカーの人々の姿を、自分たちの仕事=俳優業に重ねて行く2人。普段のテレビやマスコミでは見られない、まさに等身大の現代人としての姿が描かれている。
有村架純 コメント
世界中が大きな混乱を迎えて1年半。常に私たちは、今日、明日、何が起こるかわからない毎日の中生きてきました。自分の仕事は、様々な職種、人物を生きること。常に皆様が就いておられるお仕事と密に関係していて、
"お仕事"そのものが自分の人生に影響を与えている存在です。なくてはならないものです。
私もこの作品を観て、仕事という価値や意味を、少しずつ咀嚼しているところです。
協力してくださった皆様には心から感謝しております。
そして、その皆様の想いが、たくさんの方に届くことを願っております。
志尊淳 コメント全文
劇映画『保育士T』のクランクインに向けて半年以上前から役者としての準備をしていました。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発出され、大変な事だとは理解しつつも、
まさか作品が撮れなくなる事態になってしまう世の中を想像していませんでした。したくありませんでした。
この一年、皆さんの楽しみや大事な行事が失われました。
それでも表現者として、一人間として、届けられるものはあるのではないか。
制作の皆さんの〝諦めないで、伝えられる事を〟と探求する姿に胸を打たれ、志尊淳として参加させて頂きました。
今の世の中に対する想い、境遇は多種多様です。それぞれの価値観です。
そんな中、一人一人のお話を聞かせて頂き、心に触れて、色々な想いが湧き上がってきました。
知ること、感じることの大きさを肌で感じました。皆さんと共有したいです。
(C)2021『人と仕事』製作委員会