パナソニックは8月27日、「2020年 夏の台風対策の実態調査」の結果について発表した。同調査は7月20日、20代以上の歳の男女1,651名を対象に、インターネットで実施した。

  • 昨夏の台風接近時に実施した屋外での対策

昨夏の台風接近時に実施した屋外での対策について尋ねたところ、「窓や雨戸はしっかり閉める」(66.0%)が最も多かった。屋内での対策で最も多い回答は、「停電時に備えて、携帯ラジオ、懐中電灯、ローソクなどを用意しておく」(38.7%)となっている。また、屋外では23.1%、屋内では40.1%が「特に対策はとらなかった」と答えた。

  • 昨夏の台風接近時に実施した屋内での対策

昨夏の台風接近時のエアコン室外機対策について聞くと、87.1%が「対策を取らなかった」と答え、「対策をした」は10.5%に留まった。実際に室外機の対策不足から被害が出た人からは、「倒れて吹き飛ばされた」「エアコンが壊れた」「異音がするようになった」といった声も寄せられているという。

  • 昨夏の台風接近時のエアコン室外機対策

今年の台風は、平年並みの台風の発生数で昨年よりも本州付近に接近しやすいコースを進むことが予想されているため、台風による暴風雨にはより注意が必要だという。パナソニックのエアーマイスター・福田風子氏によると、台風の中での運転時は、室外機正面に強風が吹きつけるため、ファンに高い負荷がかかり破損するといったケースもあるとのこと。

福田氏は、室外機の転倒・位置のずれや、浸水のトラブルに関する予防法・対処法についても解説している。室外機の転倒・位置のずれを予防するには、設置する土台をコンクリート製など重量のあるものにするほか、防振マットや転倒防止用の金具を使用するといったことが挙げられるという。

「転倒や位置がずれた場合、無理に動かそうとすると配管に負荷がかかり、破損すると中を通る冷媒ガスが漏れる可能性もあります」と福田氏。ガスに触れての凍傷や漏電のリスクもあるため、自力で動かそうとせず、メーカーや修理業者に相談することをすすめている。

  • 室外機の転倒・位置のずれの予防法・対策法

室外機が浸水した場合は漏電につながる可能性があるという。台風時にエアコンを使用中、ブレーカーが落ちたときは漏電のサインであるとのこと。漏電のサインがあるのに、そのまま使用を続けると室内機まで故障することになりかねないという。「水没時は泥などの異物も入り込み、サビの発生などで劣化が早まることもあります。どちらにしても安全に作動しない可能性が高いので、メーカーや修理業者に相談を」とアドバイスしている。

  • 室外機の浸水の予防法・対策法