フリーアナウンサーの田中みな実が主演を務める映画『ずっと独身でいるつもり?』(11月19日公開)の追加キャストが30日、明らかになった。
同作は雨宮まみによるエッセイをおかざき真里が漫画にした人気コミックの映画化作。10年前に執筆した“女性の人生における幸せの価値を赤裸々に描いたエッセイ”が異例のヒットとなり、一躍有名作家となった本田まみ(田中)が、“自分にとっての幸せの形”を見つけだす姿を描く。
追加キャストとして、今回9名が明らかに。主人公・まみが以前出版したエッセイの愛読者であり、独身である自分の生活に誇りを持ちながらも周囲からの目や元彼の存在に振り回される由紀乃役に市川実和子、ギャラ飲みやパパ活など華やかな世界に生きるも若さを失うことに怯える美穂役に、先月乃木坂46を卒業したばかりの松村沙友理、結婚し子供にも恵まれ丁寧な暮らし系インスタグラマーとしてもてはやされるも自分らしさを失っている生活に悩む彩佳役に、徳永えりが決定した。主人公まみと同じく、自分にとっての「幸せ」をさがす女性たちとして、豪華キャストが様々な年齢・境遇の女性をリアルに演じる。
加えてまみの年下の彼氏役に稲葉友、彩佳の夫役に松澤匠、まみがコメンテーターとして出演する配信番組のプロデューサー役に山口紗弥加、同番組のMCに藤井隆、まみの唯一の理解者で自由人の伯父役に橋爪淳、まみを優しく心配する母役に筒井真理子と、まみと3人の女性を取り巻く人々を豪華キャストが演じる。
また、初めて場面写真も解禁された。主人公まみが恋人からバックハグをされるも浮かない顔をしているショットや、意味ありげに天を仰ぐ由紀乃、パパとの食事会で楽しそうに微笑む美穂、夫に明るく話しかける彩佳など、様々な場面が満載となっている。
市川実和子 コメント
最初に台本をいただいた時、登場人物たちがもっと性格が悪かったんですね。決定稿ではもう少しマイルドになっているんですけれど、でも根本的には変わってなくて。綺麗に飾られた姿でなく、女たちの本音の部分がこの映画で描かれていくわけですが、正直わたしは、そういう剥き出しになった部分というか、陰の部分に強く惹かれていました。私が演じた由紀乃という役は、主人公のまみや、美穂と対照的な存在に描かれています。全然キラキラなんかしてないし義務的に、いわゆる「女子」を保っている、というか。伸び伸びと、人に見せない女の裏側を演じることができました。その空気を楽しんでもらえたら嬉しいです。
由紀乃って、なんだかバランスが悪くて、考え方も行動もいろんなところが極端で。そんなところが演じていて面白かったです。今回、監督をはじめ、スタッフもキャストも女性が多い現場でした。今思えば、過去に一度だけ乗ったことがある女性専用車両に流れてた空気になんだか似ていたなぁと。現場の空気もとっても穏やかで。女子校ってこういう感じなのかもな、もしかしたら、その感じってスクリーンにも表れているのかもしれません。
松村沙友理 コメント
原作の『ずっと独身でいるつもり?』はもちろん、おかざき真里先生が描かれる世界観が大好きだったので、この作品に携われることを知ったときは嬉しく思いました。
原作と映画の脚本は内容も異なっていて、私が演じる美穂は原作にはいないキャラクターです。現代が上手に表現されているなというのが一番最初の印象でした。
私にとって美穂は身近とは言い難い世界の子で、どう演じていいのか悩みました。
ふくだ監督とお話ししたときに、「私は美穂のことを笑ったり馬鹿にしたくない。一人の女性がどうやって生きているかをきちんと描きたい。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
撮影中もずっと「美穂を生きてほしい。」と監督の指導があり、何度も何度も挑戦させていただいて、スタッフさんにたくさんアドバイスをいただきながら今私にできることを精一杯やらせて頂きました。
ふくだ監督とこの作品に出会って、私の中の何かが確実に変化しましたし、作品の中で生きている美穂もどんどん変わっていきます。観た人にとっても、今まで逃げていたことや避けていたことと向き合ったり新しい自分と出会えるきっかけになれる作品だと思います。私はいまこの時代に、この作品に出会えたことがとても幸せに感じますし、そしてこれから先もこの作品のことは忘れられないと思います。ぜひたくさんの方に観てほしいです!
徳永えり コメント
とあるインタビューで、30代に突入した直後「好きなタイプは?」という質問から「結婚は考えてますか?」と具体的な質問にあからさまに変わったことに私は衝撃を受けました。
どうして女性は、30代になると周囲から「結婚」の圧力をかけられるのだろう。そしてこれは、いつまで続くのだろう。初めて今作の脚本を読んだ時、そう感じたことを思い出しました。私が演じた彩佳は、きっと側からみると幸せに見えるし、本人も幸せであることを自覚しています。だけどやっぱり何かが足りなくて、寂しくて。演じる際はその何かを明確にはせず、物足りなさを抱えたままお芝居をしようと臨みました。ふくだ監督はそれを汲みとって、その中から希望を見出せるよう導いて演出してくださいました。とてもあたたかく、優しい現場でした。
様々な幸せのかたちを、この作品を通して感じていただけたら嬉しいです。
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