JR東海は26日、東海道新幹線の利用者がワークスタイルに応じた移動時間を過ごせるように、「のぞみ」にモバイル端末等を気兼ねなく使用できる「S Work 車両」を設定するなど、駅・車内のビジネス環境を整備すると発表した。

  • 東海道新幹線N700S

モバイル端末等を気兼ねなく使用して仕事を進めたい乗客向けに、「のぞみ」7号車を「S Work 車両」として設定。開始時期は10月1日とされ、9月1日から予約を開始する。EXサービス(エクスプレス予約・スマートEX)の専用商品として発売され、EXサービスで普通車指定席を予約する場合と同額で利用できる。N700Sの「S Work 車両」では、ビジネスサポートツールの無料貸出しも行う。

N700Sの7・8号車では、従来の「Shinkansen Free Wi-Fi」に加え、約2倍の通信容量を備えた新しい無料Wi-Fiサービス「S Wi-Fi for Biz」を10月以降に順次開始。N700Sの7・8号車間のデッキ部にあった喫煙ルームを改造し、打ち合わせなどで一時的に利用できる「ビジネスブース」も2022年春から順次、試験的に導入する。

  • 「S Work 車両」ロゴ(提供 : JR東海)

  • 「S Wi-Fi for Biz」ロゴ(提供 : JR東海)

  • N700S専用サービス「ビジネスブース」(提供 : JR東海)

  • ビジネスコーナーのイメージ(提供 : JR東海)

  • コンセントポールのイメージ(提供 : JR東海)

その他、東京駅、名古屋駅、新大阪駅の一部の待合室に、無料の半個室タイプのビジネスコーナーとコンセントポールを9月から順次整備。EXサービス会員向けに、東海道新幹線の一部の駅で個室のワークスペース(BOX型)を設置するとともに、東京駅直結「丸の内中央ビル」に個室や会議室を備えたワークスペース(オフィス型)を12月上旬に展開する。東海道新幹線をビジネスで利用する人に向けたさまざまな取組みを紹介する特設サイト「働くあなたを今日も乗せて」も開設する。