お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が21日、ニューヨークのYouTubeチャンネル『ニューヨーク Official Channel』にゲスト出演。動画「ナイツの塙さんが来て売れない若手時代の話をしてくれました」のなかで、兄でタレントとして活躍するはなわとのエピソードを明かした。
2003年にコミックソング「佐賀県」が大ヒットし、またたく間に一世を風靡したはなわ。「兄貴は昔から面白かったのよ。本当に。だから売れると思ってたし、すごいうれしかったの」「兄に対しては尊敬しかなかった」と語った塙だったが、当時、自身も芸人を志していたため、「焦りはあったよ。兄貴がバーンって売れたじゃん? アイツ俺の一個上だから、結構まだ若いんだよ。26歳くらいで売れたでしょ?」と、複雑な心境だったことを回顧。
そんな時、はなわから、「お金をおろして来てくれ」と頼まれたという塙は、「ATMで預金残高を見た時に、“嘘だろ!?”って思ったの。“こんなにもらえんの!?”って。俺は当時、口座に3,000円とかだったから」と、あまりの金額に驚愕したそう。「これだけ持ってたら、3万円くらい余裕で貸してくれるだろう」と思った塙は、その後、何度もお金を借りに行くようになり、ある日突然、しびれを切らしたはなわに、「芸人辞めろ!」と怒られてしまったことを告白した。
「10万円とか簡単に言うけど、俺がすごい努力して稼いだお金っていうことを、お前は分かってない。その時点で(芸人に)向いてない」と厳しく諭され、さらに、「お前は面白いことを考えるのが得意だけど、出役は向いてないんじゃないか。裏方の方がいいんじゃないか。もしよかったら、俺と一緒に作家さんでもいいから……」と、真剣な口調でアドバイスされたという塙。「マジな感じで来たから、その時にヤバイなって。本当に辞めさせられるって思ったのね。そこから、“頑張らなきゃ!”って」と話し、はなわの言葉で一念発起したことを打ち明けていた。