JR四国と四国交通は25日、交通事業者が連携した公共交通の利便性向上施策として、事故や災害などで長時間にわたり運転を見合わせる事象が発生した場合、鉄道と路線バスが相互に代替輸送手段として利用できるよう代替輸送契約を締結したと発表した。

  • 土讃線大歩危駅に停車中の2700系(2019年9月の試乗会にて撮影)

JR四国は四国4県の取組みと連携し、地域の関係者と一体となって利便性向上や利用促進へ取り組むなど、持続可能な鉄道網の確立に向けた取組みを進めている。

今回、JR四国は四国交通と代替輸送契約を締結。JR四国の土讃線阿波池田~大歩危間と、四国交通の祖谷線(阿波池田駅前~大歩危駅前間)・山城線(阿波池田駅前~川口駅前間)が対象線区・区間となり、9月1日から運用が開始される。

代替輸送契約の締結により、事故・災害等で長時間にわたり運転を見合わせる事象が発生した場合、利用者が所持するきっぷで他の公共交通機関に乗車できる。あらかじめ有効なきっぷを持っていれば、代替輸送として他の公共交通機関を利用する際に、他の交通機関のきっぷを新たに購入する必要はない。ただし、きっぷを持っていない場合は、他の交通機関の運賃を支払う必要がある。

なお、運転見合わせ発生時、ただちに代替輸送を実施するものではなく、状況により実施の有無が決められる。実施の際、そのつどサイト等で案内を行うとのこと。