東山紀之演じる天樹悠を中心に、海老沢芳樹(田辺誠一)、水田環(倉科カナ)、野々村拓海(白洲迅)、青山新(塚本高史)、片桐正敏(吉田鋼太郎)、そして法医学の権威・堂本俊太郎(北大路欣也)ら、7人のスペシャリストが凶悪犯罪や未解決事件に挑むテレビ朝日系ドラマ『刑事7人』。現在放送中のシーズン7(毎週水曜21:00~)は7人それぞれに焦点を当てた“メイン回”で各キャラクターを深掘りしていく、ファンにはたまらない新作となっている。

  • 俳優の塚本高史=テレビ朝日提供

    俳優の塚本高史=テレビ朝日提供

マイナビニュースでは、キャスト6人へ現場の裏話を聞き、メッセージを繋いでいく「刑事7人 スペシャルリレー」をお届け。第5回は、あす25日放送の第6話で倉科と共にメインを務める塚本が登場。青山が初めて逮捕した笹井誠が再び容疑者に。「人を信じすぎだ」と環に諭されながらも、笹井が更生したと信じて無実を訴え続ける青山――。そんな青山を演じる塚本が、東山が見せる座長としての姿や、弟のように見守る白洲への熱いメッセージを語った。

■7人の中で一番のムードメーカーは

やはり座長の東山さんですね。リラックスした表情で場を和ませてくれるときもあれば、ビシッとした姿で僕らを引き締めてくれるときもあって……締めるところは締める、楽しむところは楽しむ、とメリハリをつけてくれます。トーク番組で共演させていただいたときには、ジョークを交えながらたくさん話してくださる。そんな気さくなところも好きです。

■7人の中で初対面から印象が変わったのは

毎年夏に顔を合わせるごとに“ファミリー感”が芽生え、お互いいい意味でさらけ出せる関係になったことで全員の印象が変わりました。僕はシーズン2から参加しているのですが、たくさん同じ時間を過ごすことで会話やエピソードが増えていく。「あのときこんなことがあったよね」という思い出が積み重なるたび、絆が深まっているなと感じます。

■水田環と青山新が主役、第6話の見どころ

過去にも青山がなぜ刑事になったかというバックグラウンドが描かれる回はあったんですけど、今回は初めて手錠をかけた笹井という男が登場します。環との関係には恋愛要素が入ってきてこっ恥ずかしくはありました(笑)。でも天樹さんたち周囲のメンバーが自然と受け入れていることで、不思議なことに「突然の展開」だとは感じないんですよね。

一番見ていただいきたいのは、青山が一貫して大事にしてきた「人を信じる」という信念。青山らしさが存分に出ている回になったので、ぜひご覧ください。

■前回登場、倉科カナからの「塚本さんは、写真を撮るみたいに見たページがそのまま脳裏に焼き付くらしく台本の覚えが早い」「青山くんが相棒で良かった」というメッセージを受けて

そんなこと仰ってたんですか? 愛のメッセージですね(笑)。僕はこの仕事を始めた14歳の頃から写真のように記憶するというスタイルだったので、台本に書き込んだり蛍光ペンで線を引いたり、保護者と台本読みを練習した記憶がないんです。今はスマホで写真を撮れる機能があるから、自分の頭の中と手元のデータ資料で全く同じ状態が作れるようになって、台本を覚えるのがさらに楽になりました。

■次回登場予定、白洲迅へのメッセージ

メッセージはありません。……って新しいと思ったのですがどうでしょう(笑)。僕にとって表のムードメーカーは東山さんで、裏のムードメーカーは白洲くん。伝えたいことは「変に大人にならなくていいよ」かな。

白洲くんは『刑事7人』の現場ではいじられキャラ。本人は「こんなにいじられる現場初めてです」と言っていたので、きっと他の現場では「イケメン迅さま~!」って崇められてると思うんです(笑)。4年経った今でも白洲くんのキャラクターが皆を和ませてくれているので、他の場所ではかっこつけていいけど『刑事7人』では変わらない白洲くんでいてほしいです。

『刑事7人』は大先輩方がたくさんいらっしゃるシリーズもので、他とはまた違う特殊な環境だと思うんです。でも白洲くんは作品の色に合わせて「野々村拓海」という自分の役をちゃんと作り上げた。しっかり考えて自らその立ち位置を確立したことが素晴らしい。それを楽しそうにやってきたところも、役者としての魅力だと思います。