俳優の中村蒼がNHK総合で12月18日・25日(21:00~22:13 前後編)に放送されるドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』に出演することが分かった。
原作は古内一絵氏による同名小説で、“藻屑の漂流先”と呼ばれる廃業寸前の厩舎を舞台に、ひたむきな情熱を持つ少女が人々の心に火をつけ、桜花賞に挑む姿を描いた物語。芦原瑞穂(平手友梨奈)は養老牧場を営んでいた父を震災後に亡くした後、中央の競馬学校を卒業し、新人女性騎手としてプロデビューするものの成績が上がらず苦しんでいた。そんな瑞穂を迎え入れたのは、地方競馬の鈴田競馬場・緑川厩舎。今にもつぶれそうなボロボロの厩舎には、やる気のない調教師・緑川光司(中村)と、頑固で融通の利かないベテラン厩務員たち、馬には優しいが人には心を閉ざした失声症の若い厩務員がいた。
中村のNHKドラマ出演は、2020年11月まで放送されていた連続テレビ小説『エール』での、主人公・古山裕一の幼なじみでのちに作詞家となり“福島三羽ガラス”として世に数々の名作を送り出すこととなる村野鉄男役以来となる。瑞穂のひたむきな姿に希望を取り戻していく光司の姿に注目だ。
中村は「一癖も二癖もある厩舎の登場人物たち。僕の演じる緑川光司もその内の1人です」と自身の役を説明し、「しかしそこに現れる若き女性騎手。挫折し挑戦し続ける彼女の夢を共に叶えようとする事により光司も厩舎の皆も成長していきます。登場人物の悩みながらも挑み続ける姿は今の若い人にはもちろん、そんな頃もあったなという大人たちにも届く物語だと思います」とアピール。「人馬一体となり駆け抜ける姿をどうぞ見届けて下さい」と呼びかけた。
平手と中村のほか、板垣李光人、降谷建志、奥野壮、石井正則、高橋侃、剛力彩芽、池内博之、玉山鉄二、小沢仁志、大地康雄、奥田瑛ニという豪華メンバーの出演も発表された。