中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(毎週火曜19:00~)が、きょう24日に放送。Dream Amiと早見あかりが、スタジオゲストに登場する。
栃木県矢板市からは、60代の女性店主が1人で営む、開店から43年になるという焼きそば屋が登場。サービス満点で、焼きそば(超特大)は、重さ約2㎏で13人前もあるのに、値段はたったの1,000円。一番小さな焼きそばでさえ、2人前相当あるのに300円という破格の値段だ。
儲けはほぼないが「値上げしたらこんなに小さなお店には来ないでしょ、スレスレの感じ」「あがいてんの! つぶれそうな店No.1だけどつぶれない。不思議でしょ~」と話し、メニューや看板はすべて手書きで作るなど節約にも努力を重ねる。しかも、このお店、焼きそば屋なのにもかかわらず、カップ焼きそばまで売っており、「(カップ焼きそば)おいしいんだよ」と店主がオススメしてしまう。
そんなお店には、わが家でもあるかのようにくつろぎ、自分のお弁当を食べる学生や、座敷で寝始める学生、しまいには店内で着替え始める学生も。「毎日来て信頼関係がある。それで成り立っているの。部室の延長だから」と店主は話し、学生たちからも「矢板のお母さん」と慕われている。
おいしい食材がそろう「市場」には、食材へのこだわりと責任感を持った店主たちが集まり、オモウマい店に出会えるはずということで、茨城県の土浦魚市場へ。ターゲットは、前回この企画で出会った「遊膳や」の店主のような“雰囲気がある人”だ。
声をかけたのは、カラフルな服に、テンガロンハットというファンキーないでたちの男性。自販機で飲み物を買おうとしているところに声をかけると「YOUは何飲むんだYOU!」と飲み物をおごってくれたり、一緒に記念撮影をしたりとかなりフレンドリーな雰囲気。お店についていっていいか聞くと、快く承諾してくれた。
案内してもらったのは市場から車で30分ほどの住宅地にある、一軒家のような見た目のお店。人気メニューの“おまかせ刺し身8点盛り”は、高い時は1箱1万円を超えるという高級ウニや大トロなどを含み、都内で食べたら4,000円はするであろうものが、なんと1,680円。その理由を「1,680円だって2,780円だって、結局そんなに変わんねぇじゃん」と店主は話す。
昔からの友人も「昔の話は、NGで“ピー”ばっかりになるからできない」というほど、10代の頃はやんちゃだったという店主。だが、遅くまで撮影するスタッフに、「うち泊まった方がいいよ」と泊めてくれたり、夕飯も振舞ってくれたりとおもてなしがすごい。なぜ会ったばかりなのにそこまで優しくしてくれるのか問うと「人類みな兄弟」と語る、とても優しい心の持ち主だった。
栃木県日光市からは、60歳の父と40歳の息子の仲良し親子2人が営むそば屋が登場。12年前に2人が勤めていた会社が倒産し、職を失ったことがきっかけで、2人でいちから店を手作りして始めたという。
人気の“天盛そば”は、そばとともに16個もの天ぷらがバットに盛られて登場する。さらにおかわり自由のスープと小鉢が2つ付いて1,100円。これには客も「人生で初めてそば屋でお腹いっぱいになった」と大満足だ。味に関しても「ここの天ぷらはピカイチ」などと評判で、片道4時間かけて通うお客さんもいるほど。しかも、このボリュームに加えて、帰りがけの客に小鉢のおかずや、天ぷらまでをパックに入れてサービスしてしまう。
採算が合うのか尋ねると「あんまり合わない。売り上げがそんなにない」というが、「食堂に入ってまずくて高いのは嫌でしょ。その日1日嫌な気分になる」との思いでサービスを行っている。そんな父親を息子も「偉大だ」と話し、家計を助けるために、店の他にも朝早く起きて新聞配達を掛け持ちしている。