「仕様」はビジネスシーンでよく使われる言葉です。IT業界など特定の分野では目にする機会も多いでしょう。
本記事では、「仕様」の意味や使い方を解説するとともに、類語や英語表現をご紹介します。また、仕様書の書き方のポイントについても説明しますので、ぜひ目を通してください。
「仕様」の意味
「仕様(しよう)」には、以下ふたつの意味があります。
意味2: 機械類や建物などの内容や構造
「仕様」の使い方と例文
ここでは「仕様」の正しい使い方を例文でご紹介します。
・ほかの仕様がないか、もう一度検討してみます。
・才能があっても本人が努力しないなら仕様がないよね。
・故障かと思ってカスタマーセンターに連絡したら、「そういう仕様です」と言われた。
・製品のデザインや仕様の一部は予告なく変更する場合があります。
「仕様」の類語・言い換え
ここでは、「仕様」の類語・言い換えをご紹介します。 「仕様」の類語・言い換えは下記の通りです。
・設計関連
規格、スペック、など
・物事を達成するための方法
道筋、途方、経路、道順、やり方、など
・操作するための手順
順序、筋道、手立て、メソッド、プロシージャ、など
「仕様」の英語表現
「仕様」の英語表現をご紹介します。
specification で「仕様」を意味します。日本語ではspecificationを略して「スペック」と表現されることも多いです。
Once the specifications have been changed, please let me make another announcement.
(一度仕様を変更した後、改めて発表させてください)
「仕様書」の書き方のポイント
「仕様書」とは、物事がくわしく説明されている書類のことです。目的やプロジェクトに応じて、業務の進め方やシステムの設計などを細かく記載します。
会社によってフォーマットが決まっている場合もあり、「仕様書」の種類によって内容や書き方が異なります。ここでは、システム開発における「要求仕様書」の書き方のポイントをご紹介します。
・開発の目的
システムを開発する目的のことです。顧客がどのような経緯で開発を要求しているのかを明確化し、そのシステムを開発することで達成すべき目的をはっきりさせます。特に中長期の開発では徐々に目的を見失いがちになるため、顧客の要望と成果物のミスマッチを防ぐためにも、最初に目的を明確に示しておくことが必要です。
・スケジュール
開発の具体的なスケジュールの決定です。日時と具体的な業務内容まで記入する必要があります。テスト日時や修正のための担保期間についても決めておくと、万が一トラブルが起こった際にも余裕を持った対応が可能です。
・予算
システム開発において、必要な予算を記入します。開発するシステムの規模や作業期間によって予算の規模が変わります。必要な作業量や人員数を細かく見積もったうえで予算を設定しておかなければ、後々資金不足に陥ってしまうかもしません。要求仕様書に明確に記入しましょう。
・システムの機能
顧客の要求を聞き取り、希望する機能を明確化します。どのような機能を望んでいるのか、何を実現できる機能が要求されているのかを明らかにしましょう。
・開発の規定
システム開発における規定のことです。法律やポリシー違反に関する規定やシステムを開発するうえでの制約など、開発を行うメンバーのためにしっかり明記しておきましょう。
「仕様」の意味や使い方を把握しましょう
「仕様」の意味は「物事のやり方や仕方、方法」や「機械類や建物などの内容や構造」です。
この記事でご紹介した「仕様」の類語や英語表現、「仕様書」の書き方のポイントなどもあわせて確認して、ビジネスシーンでもよく使われる言葉を正しく理解しておきましょう。