俳優の武田真治、お笑いタレントの友近、女優の池間夏海が、9月21日(20:00~)放送のBS朝日スペシャルドラマ『無用庵隠居修行5』に出演することが、23日分かった。
同作は直木賞受賞作家・海老沢泰久氏原作の同名短編時代小説を、09年から14年まで放送してきた『だましゑ歌麿』シリーズの水谷豊×吉川一義監督らのスタッフでドラマ化するもの。のんびりと隠居暮らしを始めた半兵衛(水谷豊)。養子・新太郎(田中偉登)の世話をしている用人・勝谷彦之助(岸部一徳)は、奈津(檀れい)との縁談を進めようとする。そんなとき、老中・定信(杉本哲太)が何者かに襲われたという知らせが入り、半兵衛は定信を警護する大番士たちを鍛え直す役目を仰せつかる。そこで出会い意気投合した留守役の桧垣精之進(武田)は、なんと奈津の元夫。大人の恋の行方にざわつきながらも、半兵衛らは、江戸で流行する麻疹(はしか)の特効薬に潜む大奥の闇に巻き込まれていく。
このたび発表されたのは、第5弾の無用庵をさらに盛り上げる豪華ゲストたち。奈津の元夫で留守居役の桧垣を演じるのは、大河ドラマ『青天を衝け』で小栗忠順役を好演している武田真治。岸部は「武田さんは筋肉マンですからね。だから、どんな風に映っているのか、どんな風に演じられているのか、僕もとても楽しみです」と、檀は「再婚を迫られるシーンがあるのですが、眼力がすごくて思わず負けそうになりました(笑)。武田さんが演じて下さり、どのようになるのかオンエアが楽しみです」と期待を寄せる。
友近は、定信を苦しめる大奥・御年寄・大曽根役で迫力の演技を披露。水谷は「友近さんにはただならぬご縁を感じているんです。水谷千重子さんとおっしゃるんですよね?(笑)それだけなんですけど(笑)。勝手にご縁を感じていて、親戚と会うような感じでやらせていただこうと思っています」と語った。
さらに幼いころに半兵衛から字を習い、大奥へ奉公に上がることになるお順を、沖縄の美少女モデルとして話題を集め女優としての活躍も目覚ましい池間が演じる。水谷は「撮影の時はまだ18歳ということでしたが、いろいろなことが起きる役どころを演じられました。それがたまらないんです。ぜひ注目していただきたい女優さんです」とアピールした。
3人のコメントは以下の通り。
■武田真治
史実物ではない時代劇は、時代背景と現代的なユーモアやテンポ感のバランスがとても難しいんです。現場で感じるある種のノリを掴めるか否かが、役作りに大きく影響するのかなと考えているので、ドキドキしながら毎日撮影にのぞんでいました。
リビングレジェンドである水谷さんと共演でき、夢が一つ叶った思いです。現場での和やかなムード作り、ピリッと張り詰めた本番の空気、すべて胸に刻んで大切にしていきたいと思います。色気のある立居振る舞いにも魅せられっぱなしで、もっともっと成長したいと思いました。
岸部さんとは、2019年の『ドクターX 第6シリーズ』以来の共演となりました。画面を見ていても、実際お会いしても思うのは、優れた音楽家が醸し出す独特のリズムがある、とてもユニークな俳優さんだなということ。低音ボイスを軽やかに操り、小気味いいテンポで作品を彩る唯一無二の存在に感服しました。
僕の役は、檀さんが演じる奈津の元夫で、大変光栄に思いながら演じさせて頂きました。檀さんは誰もが知る通り華のある女優さんでありながら大変気さくな方で、夢のような時間を過ごすことができました。
今回ゲストで参加させて頂いて、右も左もわからない中、友近さんによく話しかけて平静を保っていた部分があるので、撮影現場の恩人です。威厳と妖艶さを同時に併せ持つような難役を見事に体現していたと思います。
■友近
腹の底から声を出す演技や少し大袈裟にゆっくりと話す演技に慣れていないので、最初は戸惑いました。コントではやったことあったんですが……(笑)。皆様に助けて頂きなんとか乗り切りました。『無用庵』は素敵な作品で、しかも大御所の皆さんの中で御年寄の大曽根なんて、とんでもなく緊張して。もう大曽根になり切るしかなかったです。この作品に出させて頂き、またまた時代劇が好きになりました!
水谷さんがとにかく気さくで、スタッフさん、演者さんの皆さんとの信頼関係を大切に築かれていて、一線を走り続けている方はやっぱりこうなんだなぁとお勉強させて頂きました。現場で観察ばかりしておりました。水谷さんが「水谷豊・水谷千重子ダブル水谷だね!」と、演歌歌手・水谷千重子さんのこともご存知だったみたいで嬉しかったです!
岸部さんと同じシーンはなかったんですが、素敵な俳優さんで、メイク室でお会いした時に「バラエティ番組見ています!」と言ってくださって嬉しかったです。岸部さんとはおかしな夫婦役を是非やらせていただきたいです。
■池間夏海
初めての時代劇で『無用庵隠居修行』シリーズに出演させていただき、とても光栄です。吉川監督はじめ、スタッフ、キャストの皆様にご指導いただきながら、精一杯お順を演じました。
今回初めて共演させて頂いた水谷さんは、緊張していた私に、いつも優しく声を掛けてくださり、まるでお順が慕う「半兵衛様」のようで、とても心強かったです。友近さんは、お芝居のときは普段の印象とは違い、大曽根としての威厳を感じました。想像していた大曽根様そのものでした。大曽根のシーンを見学した時には、後ろにあった虎の襖との一体感を感じてお順として身が引き締まりました。どんな事件が繰り広げられるのか、ぜひ沢山の方に楽しんでいただきたいです!