ひまわり司法書士法人は8月19日、「相続トラブル」に関する調査結果を発表した。調査期間は2021年7月30~31日、有効回答は1,071人(遺言書を基に相続を受けた経験がある人502人、遺言書なしで相続を受けた経験がある人569人)。
相続の際、揉めた経験がある人は19.3%
右:相続の際に少しでも誰かと揉めましたか?|
遺言書なしで相続を受けた経験がある人に、遺言書がなくて困ったことを聞くと、「必要な書類がどこにあるか分からなかった」が34.1%でトップ。次いで「専門知識がなく、手続きがうまく進まなかった」が25.5%、「適切な相続配分の決定」が25.3%となった。
相続の際に誰かと揉めた経験がある人は19.3%。揉めた相手との関係については、「疎遠状態になった」が50.0%で最多。続いて「以前よりも関係は悪化した」が23.6%、「元の関係に戻った」が16.4%となった。
相続トラブルは解決したかとの問いには、63.6%が「完全に解決した」と回答した一方、「解決の見通しが立たない」という人も7.3%いた。
次に遺言書を基に相続を受けた経験がある人に、遺言書は被相続人自身が積極的に作成したか、家族に促されて作成したか尋ねたところ、「被相続人自身が積極的に作成した」が75.5%に上った。
被相続人は遺言書作成時に誰かに相談していたか質問すると、「専門家に相談していた」が最も多く52.0%。以下、「身内で話し合って決めた」が16.9%、「1人で作成していた」が15.6%、「把握していない」が15.5%と続いた。
遺言書があってよかったと思うことは、1位「相続人同士が揉めることなく相続手続きができたこと」(56.4%)、2位「遺産分割方法について悩まなくて済んだこと」(38.3%)、3位「相続をスムーズに行うことができたこと」(37.3%)となった。