京阪電気鉄道は20日、京阪線・大津線で2021年9月25日に実施するダイヤ変更の詳細について発表した。京阪線では、昼間時間帯に「プレミアムカー」を連結した快速急行を毎時2本運転するほか、全車両座席指定「ライナー」列車の増発など予定している。
今回のダイヤ変更に関して、「ウィズコロナ・アフターコロナの社会を見据え、ご利用状況に応じた運転本数の見直しや最終列車の繰り上げなどを実施します」と同社。土休日ダイヤは9月25日初発から、平日ダイヤは9月27日初発から変更され、京阪線(京阪本線、鴨東線、中之島線、交野線、宇治線)では土休日の運転本数を現行の上下計1,110本から上下計904本(約20%減少)、平日の運転本数を現行の上下計1,255本から上下計1,066本(約15%減少)に変更する。
平日の昼間時間帯(10~15時台)、淀屋橋・中之島~出町柳間の区間内において、現在は特急・準急・普通を1時間あたり上下各6本運転しているが、ダイヤ変更後は特急・準急・普通を1時間あたり上下各4本(おおむね15分間隔)に変更。快速急行は1時間あたり上下各2本(おおむね30分間隔)の運転とする。交野線と宇治線でも、昼間時間帯の運転本数が現行の1時間あたり上下各6本から上下各4本(おおむね15分間隔)に変更される。
一例として、京橋駅を平日12時台に発車する枚方市・出町柳方面の列車は、普通が京橋駅12時0分発(枚方市行)・12時15分発(萱島行)・12時30分発(枚方市行)・12時45分発(萱島行)の4本、準急が京橋駅12時11分発・12時28分発・12時41分発・12時58分発の4本(すべて出町柳行)、特急が京橋駅12時7分発・12時21分発・12時37分発・12時51分発の4本(すべて出町柳行)、快速急行が京橋駅12時23分発・12時53分発の2本(すべて出町柳行)となる。
「プレミアムカー」サービスは特急に加え、昼間時間帯の快速急行でも実施。特急停車駅をはじめ、守口市駅、寝屋川市駅、香里園駅でも「プレミアムカー」サービスが利用可能となる。なお、利用者の多い淀屋橋~枚方市間で、「相互間に先着する列車を現行6本(全て特急)から10本(特急・快速急行・準急)に増やし、先着列車への乗車機会の拡大を図ります」とのこと。
淀屋橋駅と中之島駅の初発列車(出町柳方面)は平日・土休日ともに変更。淀屋橋駅の初発列車は同駅5時33分発(普通・出町柳行)、中之島駅の初発列車は同駅5時0分発(普通・出町柳行)となる。平日の朝ラッシュ時間帯(7~8時台)は、運転本数を現行の上下計179本から上下計161本に変更。通勤快急と通勤準急の運転時間帯も見直され、守口市駅での快速急行と準急の停車時間帯が拡大される。
全車両座席指定「ライナー」列車は、既存の列車の運転時刻を一部変更するほか、平日朝ラッシュ時間帯に樟葉発淀屋橋行の列車を1本増発し、計5本(樟葉発淀屋橋行2本、枚方市発淀屋橋行1本、三条発淀屋橋行1本、出町柳発淀屋橋行1本)の運転に。平日夕夜間のラッシュ時間帯も2本増発して計4本の運転とし、あわせて淀屋橋駅を18~21時台の毎時0分に発車するダイヤとする。平日17~22時台において、各列車種別の運転間隔も変更され、同時間帯の運転本数は現行の上下計391本から上下計359本に変更される。
23時以降の深夜時間帯も、平日の運転本数を現行の上下計56本から上下計38本、土休日の運転本数を現行の上下計53本から上下計37本に変更。最終列車も繰上げとなり、ダイヤ変更後、淀屋橋駅の最終列車は同駅0時2分発(普通・萱島行)、中之島駅の最終列車は同駅23時50分発(普通・萱島行)、出町柳駅の最終列車は同駅0時6分発(急行・淀行)となる。
京阪線のダイヤ変更では、運転速度・運転間隔の見直しにより、特急および快速特急「洛楽」の所要時間が短縮される。特急は平日・土休日の昼間時間帯において、所要時間を最大1分短縮。快速特急「洛楽」は平日の所要時間が最大2分短縮され、淀屋橋~出町柳間を最速48分で結ぶ。