日本テレビ系大型特番『24時間テレビ44』(21日18:30~22日20:54)内で放送されるドラマスペシャル『生徒が人生をやり直せる学校』(21日21:00頃~)に出演する俳優の板垣李光人。様々な問題を抱える生徒たちに寄り添う先生たちの奮闘を描く実話の物語だが、そうした社会的な問題を学ぶことができたのが、自分の中でも大きいと語る。
また今年に入り、映画2本・ドラマ6本と大きな飛躍を遂げているが、様々な作品に関わることで、役への向き合い方に変化が生まれてきたという――。
■物語を通して10代の様々な問題を知る
今回のオファーに「『24時間テレビ』は小さい時からずっと見ていたので、そこに役者としてドラマに関わらせてもらうということがすごくうれしかったです」という板垣。さらに、「自分と同じ世代の10代をテーマとして描いた作品を、届ける側になるという喜びが大きいです」と声を弾ませる。
演じるのは、学校では無気力だが、昼夜働く母の代わりに3人の弟妹たちの世話で疲れ果てている“ヤングケアラー”の生徒・乃木翔。「そうした存在があることを、僕はこの作品に関わるまで知らなかったですし、他にもこの時代に10代の子供たちが様々な問題を抱えざるを得ないという状況を、演じる前に知れたということが大きいと思いました」と学びが多かった上、「脚本ではそういうテーマを主軸として扱いながら、少しコメディーチックな要素も入っているので、映像になるのが楽しみだなと最初に読んで感じました」と振り返った。
■友達より仲の良かった中学時代の教師
自身の学生時代は「基本的に1人で行動してることが多かったです」というだけに、今回の撮影で青春を追体験しているような感覚も。「文化祭のシーンを撮ったんですけど、実際の学校生活ではそういうのも基本参加してこなかったので(笑)、同年代の子たちと一緒に参加することができて、楽しかったですね」とのことだ。
小学生の頃から子役として活動していた板垣にとって、「関わらせてもらった先生は、いろいろフォローしてくれました」と支えてくれた存在。その中でも特に印象深いのは、中学時代に教わった20代女性の国語教師だという。
「好きな音楽とか趣味が似ていて、オカルト系の話とかも結構してて面白かったので、友達よりも一番仲が良かったかもしれないです(笑)。仕事で年上の人と関わることが多かったので、その延長で中学の時も年上の人のほうが話しやすかったのかなと思います」
ちなみに、今でも「カッコいいミュージックビデオとかを見たりすると、たまにLINEしたりします」と交流が続いているそうだ。