声優の榎木淳弥が、きょう19日放送のテレビ朝日系ドラマ『緊急取調室』(毎週木曜21:00~)第5話で、自身初だというロボットの声に挑む。
第5話では都内の民家で一人暮らしをする老人・和代(夏樹陽子)が死亡し、被疑者として自宅にあった見守りカメラ搭載のAIロボット「ハイリー」が浮上。ロボットへの取り調べに着手する“キントリ”の面々だが、やがて真壁有希子(天海祐希)は親孝行だった和代の息子・村松彰(小池徹平)に疑いの目を注ぎ始める。ハイリーを開発したIT企業の経営者でもある彰は、至って冷静な言動を繰り返すにもかかわらず、取り調べではついに抑え込んでいた本性を開放。百戦錬磨の有希子の感情を揺さぶる取り調べ劇を展開していく。
先週から流れ始めた予告映像で軽快なおしゃべりを聞かせてくれたAIロボット「ハイリー」。YouTubeテレビ朝日チャンネルではハイリーがナビゲートする「前代未聞の被疑者・ロボットは誰!?」が配信され、予想合戦が繰り広げられていた。
ハイリー役として発表された榎木は、劇場版の公開も決定した大人気アニメ『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁や、映画『スパイダーマン:ホームカミング』をはじめとしたMCUシリーズでピーター・パーカー/スパイダーマンの吹替えを演じるなど、今ノリにノッている人気声優。舞台や実写映像作品でも活躍の場を徐々に広げ、先日も日本テレビのドラマ『ボイスII 110緊急指令室』第4話に出演したばかり。
アフレコ現場では人間に近い軽快な大声を求められるやすぐさま順応し、「かわらしい見た目に合う雰囲気を意識しながら、楽しく収録させていただきました」と対応力を見せつけた。同作の見どころである取り調べシーンには「終盤の感動的なやりとりにいち視聴者として感動し、僕自身の気持ちまで天海さん演じる真壁さんのように“人情派”になってしまって……(笑)。アフレコで泣かないように気をつけなければいけないほど、胸にくるものがあったんです」と感動しつつも、あくまで演じるのはロボット。「『気持ちが影響されてはおかしなことになってしまう』と肝に銘じ、あえて天海さんたちの演技を見ないようにしていました」と役目を全うした。
初対面の天海に「次は実写で、被疑者役でどうですか?」と提案された榎木は「今回もいちおう被疑者なんですけどね(笑)」と内心ツッコみながらも感激し、「オファーをいただけるのであれば、ぜひ!」と快諾。「僕はもともと実写志望。今後もアニメや吹き替えの仕事に加え、チャンスがあれば実写作品にもどんどん挑戦したいと思っているんです。俳優として映像作品や舞台でお芝居をするのと声優のときとは感覚が違うので、もっと経験を積んで勉強したい! ですから、もし本当に生身の被疑者役で『緊急取調室』に出演できる機会があるのであれば、ぜひお願いしたいです」と意気込んだ。