フィリップモリスジャパンは8月17日、新製品「IQOS ILUMA(アイコスイルマ)」の発表会を実施した。
加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」の新デバイスとして登場した同商品はブレードを使用しておらず、掃除不要な商品となっている。価格はメーカー希望小売価格で「IQOS ILUMA プライム」は12,980円、「IQOS ILUMA」は8,980円、専用たばこの「TERIA(テリア)」は550円となる。
フィリップモリスインターナショナルのCEOヤチェック・オルザック氏は、ヘビースモーカーからIQOSユーザーへと移行した自身の過去を語った上で、今回の新製品は「喫煙をやめ、加熱式たばこへ変わっていく『煙のない社会の実現』を現実に近づける革新的商品だ」と熱く語った。
新型加熱式たばこ「IQOS ILUMA」は2モデルが登場
発売された新製品は、新たに機能性およびデザイン性を極めたというフラッグシップモデルの「IQOS ILUMA プライム」と、従来より販売されている「IQOS 3 DUO」の形状を継承したスタンダードモデルの「IQOS ILUMA」。スペックはどちらも同様となっている。
機能性とデザイン性を極めた「IQOS ILUMA プライム」
「IQOS ILUMA プライム」は、本体にアルミニウムとラップカバーを組み合わせたスタイリッシュなデザインが特徴的な製品。本体カラーは4色展開で、カスタマイズできるアクセサリーが豊富に用意されている。
現行モデルからはひと回りほど大きくなり、総重量では41.5g増量。しかしデザイン性の高さからか全く気にならない。カラーリングの選び方次第で自分好みのビジュアルを完成させられるのも魅力だ。
「IQOS 3 DUO」の形状を継承したスタンダードモデルの「IQOS ILUMA」
スタンダードモデルの「IQOS ILUMA」は、現行モデルの「IQOS 3 DUO」のデザインをベースにしている。本体カラーはモスグリーン、ぺブルベージュ、ぺブルグレー、アズールブルー、サンセットレッドの5種類となり、アクセサリーもかなり充実している。
従来モデルと同様のデザインから親しみやすく、手にフィットしやすい形状も持ち運びやすくて良い。
革新的な新機能は使いやすさに直結
「IQOS ILUMA」では、デザインに加えて性能も大きく改変された。その最大の特徴は、「スマートコア・インダクション・システム」の搭載によるブレードのない構造だ。
新たな構造では専用たばこ「テリアスティック」内にブレードの代わりとなる金属片が内蔵されており、スティック内部より加熱される仕組みになっている。そのためホルダー内にブレードが不要となり、スティック本体のデザインも改変された。
たばこ葉がこぼれない構造からIQOSを吸った後に出ていた残りかすもなくなり、デバイスの掃除が一切不要となった。ブレードが破損してしまう心配や、手間のかかるメンテナンス作業が不要となったのは最大の魅力ともいえる。
また上記のほかにも「オートスタート」「オートストップ」2つのスマートジェスチャー機能と、新たな4つの機能が搭載された。
【オート機能】
オートスタート : スティックを挿入すると自動的に加熱が開始する
オートストップ : スティックを取り出すと自動的に停止する
【スマートジェスチャー機能】
リフトアップ : 未使用にホルダーを手前に傾けるとホルダー正面のライトが点灯し、たばこスティックの残使用可能回数が表示される
ダブルタップ: 使用中にホルダーを軽く2回たたくと、バイブレーションにより、残りの使用時間が通知される
これらの機能は有効化、無効化が可能となっており、自身の好みに合わせて変できる。運転中や作業中などに便利そうだ。
たばこスティックは全11種類が登場
「IQOS ILUMA(アイコスイルマ)」専用のたばこスティックは全11種類。レギュラーからは4種類、メンソールからは3種類、フレーバー系メンソールからは4種類が登場した。どれも20本入りで、価格は550円となっている。
なお注意点としては、テリアスティックには金属片が入っており「ILUMA」の加熱方式にのみ対応しているため、現行モデルとは互換性がないことが挙げられる。「IQOS 3 DUO」などの旧モデルで使用すると故障の原因になってしまうという。
日本では世界での発売に先駆け、8月18日より「IQOS ILUMA Lab 渋谷」と全国9店舗のIQOSストアにて「IQOS ILUMA(アイコスイルマ)」、専用たばこ「TEREA(テリア)スティック」の先行販売を開始。全国のIQOSショップやコンビニ、家電量販店では9月2日より順次発売するので要チェックだ。