東京オリンピックで銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表のトム・ホーバス監督が、18日に生放送されたニッポン放送『垣花正 あなたとハッピー!』(毎週月曜~木曜 8:00~)に出演。日本女子バスケットボールを強くした手腕、快進撃の裏で抱えていた心境、そして最愛の妻との出会いを語った。

  • 『垣花正 あなたとハッピー!』に生出演したトム・ホーバス監督 =ニッポン放送提供

日本バスケットボール界で史上初のメダル獲得に「自分がメダルもらえないのを知らなくて、もらえると思ってた。えっ、メダルもらえないの? あ~もらいたいなぁ~と思ったけど、思い出だけ……」と、少し寂しそうに明かしたトム・ホーバス監督。激闘を振り返り、最後残り16秒のスリーポイントシュートで大逆転した準々決勝のベルギー戦は「最後の最後の1秒までわからなかった。勝った瞬間から30秒まったく覚えてない」と自身でも驚くほどの興奮状態だったと語った。

また、準決勝で大差をつけて勝利したフランス戦については「良いバスケやらないから怒っていた!」と意外な話が飛び出し、「勝っていたけどあのステージで良いバスケをやらなければもったいない。日本のスタンダードは高いしあのバスケでは足りていなかった」と鬼コーチの一面も垣間見られた。さらに、決勝を戦ったアメリカ代表選手のダイアナ・トーラジから「“日本のバスケットは面白い、でも一緒にはやりたくない。足はとまらないしすごい体力がある。勝って本当に良かった”と言われてうれしかった」と競合相手からの称賛に喜び、「ほかの国に真似されるような日本のバスケットのスタンダードを作れたと思う」と自負した。

プライベートな話では、日本人の妻について聞かれると「22歳のとき、六本木でひとめぼれ。2回目も偶然会ってディスティニー(運命)」と馴れ初めを語ったトム・ホーバス監督。最後に、アメリカへ帰国予定と一部報道にあった今後の進退については「コーチングは続けたい! 来月までが契約期間、自分の判断ではない」ととどめ、多方面からのオファーも相次いでいると明かした。