米NVIDIAの創業者でCEOをつとめるジェンスン フアン(Jen-Hsun Huang)氏が、半導体業界最高の名誉とされる「ロバートN. ノイス賞」の2021年の受賞者に選ばれた。米国半導体工業会(SIA)が現地時間の8月12日に発表した。
Intel共同創業者の名を冠したロバートN. ノイス賞は、半導体産業の発展を通して人類の発展に顕著な貢献をした人物を表彰するため、SIAが毎年授与を行っている。過去には、「ムーアの法則」で知られるゴードン・ムーア氏や、AMD創業者のジェリー・サンダース氏ら、半導体業界に多大な功績を残したリーダーが受賞している栄誉ある賞だ。
SIA会長兼CEOのJohn Neuffer氏は授与にあたり、「フアン氏は並外れたビジョンとたゆまぬ実行力で、半導体業界を大きく強化し、コンピューティングに革命をもたらし、AIを前進させた。業績は、ゲーミング、科学技術計算、自動運転など、数え切れないほどの分野にもたらされており、今後も産業と世界を変革する技術を推進するでしょう。」と功績を称えている。
フアンは賞を受けてコメントし、「NVIDIAの仲間の功績が評価され、全社員を代表して2021年度ノイス賞を受賞できたことを光栄に思います。」と述べたほか、「AI、ロボティクス、デジタルバイオロジー、メタバースの時代に入ると、超指数関数的なテクノロジーの進歩が見られるようになります。半導体およびコンピュータ業界にとって、これほどエキサイティングで重要な時代はありません。」と、今後のさらなる発展への期待にも触れている。