歌手の加山雄三が、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ44』(21日18:30~22日20:54)で、AI技術を駆使して自分の分身を作り出す企画に挑むことが、15日に放送された同局系バラエティ番組『行列のできる法律相談所』(毎週日曜21:00~)で発表された。

  • (左から)高橋海人、神宮寺勇太、平野紫耀、永瀬廉、岸優太、加山雄三=日本テレビ提供

昨年8月、脳内で出血が起きる小脳出血を起こして救急搬送された加山。一命を取り留めたが、言葉がうまく話せなくなるなどの後遺症が残り、芸能活動を一時中止した。

懸命のリハビリで今年4月、歌手活動を再開できるまでの劇的な復活を遂げたが、病と闘う中で、ある画期的な取り組みを考えた。それは、最新のAI技術で自分の声や歌声、そして存在を後世に残すプロジェクト「バーチャル若大将」だ。

84歳となった今も、私生活では若者が好きなゲーム機で遊ぶなど、常に新しいモノが大好きな、実に加山らしい発想。初お披露目となるのが『24時間テレビ』の生放送となる。約30年前の92年、生放送で加山が即興で作曲し、今も番組テーマソングとして歌い継がれている名曲「サライ」が誕生した同じ舞台だ。

今回、地元・湘南の後輩、湘南乃風が国技館に応援に駆けつけ、彼らの名曲「純恋歌」を「バーチャル若大将」がコラボレーションで歌い上げるスペシャルステージうぃ披露。“本物”の加山雄三も、メインパーソナリティー・King & Prince、そして湘南乃風と一緒に“加山雄三の名曲 若大将メドレー”を病から復帰後、初の生歌唱で披露する。

加山は「バーチャル、AIで、自分と同じ姿、歌にしゃべりを自由に操れる“分身”を作ってみたらどうだ?…って、提案したんだよ(笑)。 曲もそうだけど、自分が作ったものが、自分より若い世代の人が継いでいってくれる…って最高だろ!? ホント面白いと思うんだよな!」と期待を寄せている。