女優の井上小百合、7ORDERの長妻怜央らが出演する、映画『ラストサマーウオーズ』の製作決定が13日、明らかになった。

  • 左から櫻井淳子、井上小百合、長妻怜央、デビット伊東

    左から櫻井淳子、井上小百合、長妻怜央、デビット伊東

同作は狭山茶の主産地として有名な埼玉県入間市を舞台に、自主映画制作に奮闘する小学生たちのひと夏を描いた青春映画。小学6年生の内気な映画好き男子が、好きな女の子の引越しが決まったことで、彼女をヒロインにした自主映画作りをスタートさせようと奮闘する。

主演となる小学生の子供たちの役は現在オーディションを実施中だが、子供たちを見守る小学校の若手担任教師役にアイドルグループを卒業し舞台で活躍している埼玉県本庄市出身の井上小百合、主人公の兄役に舞台『タンブリング』など俳優としても活躍中の7ORDER・長妻怜央が決定した。

主人公の父親役に、ラーメン店の経営と並行して俳優・タレント業を積極的に行っているデビット伊東、主人公の母親役に30年以上に渡りドラマ・映画の第一線で活躍し続ける櫻井淳子と、埼玉県出身の豪華キャスト陣が脇を固め、雄大な入間の茶畑や自然を背景に、子供達の目線で描かれるひと夏の物語を届けていく。

監督は、入間市出身で映画『恐怖人形』『gift』『成れの果て』ほか、テレビドラマ『スミカスミレ〜45歳若返った女〜』『ひぐらしのなく頃に』等の演出も手がける注目の若手クリエーター・宮岡太郎が務める。9月下旬頃からの映画撮影を予定している。

また、同作の2022年全国公開へ向けて、応援団をクラウドファンディングで募集する。クラウドファンディングプラットフォーム「MotionGallery」にて、 13日18:00よりスタート。エンドロールへのクレジット掲載、本編Blu-rayの進呈、完成披露試写会への招待などのリターン(特典)を用意している。

井上小百合 コメント

役者を目指し始めたのは中学生のとき。
色んな過程を経て16歳で一人、東京に出てきました。
辛いことも沢山経験し、傷付かなかったというと嘘になるけれど、それでも『夢』という希望がいつも私の中の光となって、生きる糧になっていました。
ただ、そうして夢に立ち向かおうとする度に、それをさまたげる大人たちがいたことも思い出します。
幼い自分に対して愛情あってのことだというのは重々承知でしたが、自分を否定されるような感覚になったことは確かでしたし、それが何よりも傷付いたのも、確かでした。

大人になってみて、諦めないで良かったとつくづく思うことが沢山あります。好きなことに全力でぶつかれるほど充実した日々はないです。
例え打ちのめされても、やりたいことを否定されることのほうがずっとずっと悲しかったので、今の私は、努力する人を応援してあげられるような、誰かに夢を与えられるような存在になりたいと思っています。

この脚本を読んだとき、何よりもそんな自分とリンクして…純粋に沢山の人に届けたい映画だなと思いました。
宮岡監督の、映画への愛もとても感じており、そんな方の元でものづくりができるという事を本当に有難く思っています。

ご時世柄、世の中は暗いニュースで溢れていて、こんな時代に希望を持つことは容易いことでは無いのかも知れません。
が、子供たちはこんな世の中でも生きていかなければ、未来をつくっていかなければなりません。ここに登場する少年少女たちを通して、何か伝えられるものがあると信じています。

ぜひ子供から大人まで、あるいは現在夢を追いかけている人や、もしかしたら今何かを諦めようとしている人、色々な人に見ていただきたいです。

長妻怜央 コメント

ひとつのことに熱中できることほど幸せなことはないと思わせてくれる作品です。
僕も普段の活動でさまざまな取り組みをしていますが、仲間や、周りに居てくれる沢山の方々に助けてもらっているから、今の仕事や活動がしっかりできてるんだと、この作品に触れて改めて感じました!!
助けてもらう方ではなく、この作品では夢を追いかける小学生のお手伝いができることを本当に楽しみにしています!!

デビット伊東 コメント

自転車でひたすら北に北に走り
川があったら飛び込んで、手掴みで魚を捕まえ、掴んだ魚が黒い魚影
「ナマズだ〜!」
「すげ〜」
「地震が起こるから気をつけろー」
一瞬黙る。みんな。
ナマズを見ながら笑う。
夢や希望は毎日生まれる。
僕が子供の時描いた夢は、今大きく育ってます。
明日の子供達も、この入間市で夢を描いて欲しい。
その為の努力なら協力はおしまないです。

櫻井淳子 コメント

小学校最後の夏休み、試行錯誤しながら夢に向かって突き進むギャングエイジの子供達…
忘れかけていた、何事にもチャレンジしていく気持ち、夢や希望の大切さを思い出させてくれる…
そんな作品に参加出来ることを楽しみにしています。

宮岡太郎監督コメント

小学生の頃から、映画が大好きでした。
小6の夏、友達を集めて、親のハンディカムを使って裏山で初めて自主映画を撮りました。
以来、今に至るまでの20余年、映画の監督として魅力的な作品を観客に届けたいという思いは、常に私の中心にあり続けています。
少子高齢化が進行したこの時代、子供たちを主役にした実写映画はほとんど作られなくなってきています。
だからこそあえて今、彼らの元気なパワーが十分に炸裂するような、胸を熱くさせる少年少女の群像劇を実写で誕生させたいと思っています。
今回、自分の生まれ育った埼玉県入間市という場所で本作を撮影させていただくことになりました。
慣れ親しんだ入間の景色を映画に綴じ込められる喜びを感じながら、映画で故郷を盛り上げて、その輪を全国へと広げてゆきたいと願っています。

(C)「ラストサマーウオーズ」製作委員会