8月20日公開の映画『Summer of 85』のリモート舞台あいさつ付きプレミア上映会イベントが12日、都内で行われ、磯村勇斗が出席した。
フランス映画界の巨匠フランソワ・オゾンの最新作となる本作は、イギリスの作家エイダン・チェンバーズによる青春小説『Dance on my Grave』(おれの墓で踊れ/徳間書店)を原作に、17歳で同小説と出会ったオゾン監督が約35年の時を経て映像化。1985年夏のフランスを舞台に、少年たちの瑞々しい初恋と生涯忘れられない6週間の青春を描く。
磯村は、本作のプロモーション用ミュージックビデオでナレーターを務め、「非常に緊張しました。ナレーションは違う形でやったことはあったんですが、作品の良さを伝えたり主人公の気持ちを伝える経験がなかったので、感情移入しすぎたり気持ちを入れすぎて読むと邪魔になるのでディレクターさんとやり取りしながらやりました」と感想を。本作で主人公のアレックスを演じたフェリックス・ルフェーヴルの演技について「本当に素敵なお芝居をしていると思いました。繊細な演技が上手というか自然とこの世界にいたんだろうと思うぐらいダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)を見る目線やちょっとした動き、ダヴィドのことを好きになって行かないと出ない表情をしていました。そこはオゾン監督の演出の力もあるだろうし、ヴォワザンさんはアレックスという役にハマっていて本当に素敵でしたね」と絶賛した。
アレックスのひと夏の恋愛を描いた本作にちなみ、初恋の話題が飛ぶと「初恋は中学生じゃないですかね。デートにも行きましたよ。一緒に街ブラしたりしました。小学校から一緒だったんですが、中学になって当時の思い出の小学校に行った記憶があります」と告白。初デートでは失敗もあったそうで「その日の夜に彼女からメールが来て、『何で手を繋がなかったの?』と言われ、好きな子とは手を繋がなくてはいけないんだと気づきました。男として最低だったなと、その日の夜は反省した思い出があります」と赤裸々に明かしつつ、「それ以来、ちゃんと好きな子と出掛ける時は手を繋ごうと。手汗が出るぐらい意識しています。トラウマじゃないんですけどね(笑)」と苦笑いを浮かべていた。映画『Summer of 85』は、8月20日より全国公開。