Instagramは8月11日(米国時間)、Instagramのユーザーを誹謗中傷から守ることを目的とし、新たに「抑制」機能と「非表示ワード」機能の導入を発表した。

  • どちらの機能もアカウントの「プライバシー」の設定からオンオフや内容の調整を行う

1つめの「抑制」機能は、急に注目されたユーザーが望まないやりとりを強いられないようにするためのもの。「抑制」をオンにすると、自分をフォローしていないアカウントやフォローされて間もないアカウントから届くコメントを一時的に非表示にしたり、DMを「リクエスト」に自動で分類したりできる。「抑制」をオンにしておく期間は設定画面から変更する。

Instagramによれば、投稿が話題になって急に注目度が高まったユーザーに対して、ネガティブなコメントやメッセージが届いたり、知らない人から突然DMのリクエストが殺到するケースがあるという。こうした、クリエイターや著名ユーザーの声が開発のきっかけとなっている。著名ユーザーに対する否定的なコメントの大半は、実際にそのアカウントをフォローしていないか、フォローしたばかりのユーザーが、その場の雰囲気に乗じて投稿しているものだという。

一方で、ファンからの意見に耳を傾け、関係性を築くために、コメントやメッセージを完全にオフにしたくないというフィードバックもあった。今回の「抑制」は、古くからのフォロワーとのやりとりを維持しながら、誹謗中傷するユーザーとの接触を遠ざける機能になっている。

2つめの「非表示ワード」機能は、誹謗中傷が含まれたDMを分類する機能だ。8月中に全世界で導入する予定となっている。2021年4月に一部の国ではすでに発表ずみだ。

「非表示ワード」をオンにすると、中傷に使われる単語やフレーズ、絵文字を含むリクエストが、自動で非表示フォルダに分類される。ユーザーが望まない限り開く必要がない。これはリクエストスパムにも適用される。

Instagramは、フォロワー数の多いアカウントに対して、DMのフォルダなどに「非表示ワード」を利用するよう促すメッセージを表示するという。