節約を意識し過ぎるがあまり、かえってムダ遣いになっていることがあります。日ごろの行動を振り返りながら、ムダ遣いを減らしていきましょう。
半額や業務用に惑わされてはいけない
50%OFFといった「半額シール」に惑わされてはいけません。一見お得なようにも思えますが、半額だから買うのではありません。いくら半額になっていたとしても、不要なものを買ってしまっては単なるムダ遣いです。
考え方としては、「必要なものが半額になっているから買う」のです。
他にも、よりどり3点やお徳用、業務用といった量が多いものにも注意が必要です。「大容量=お得」というイメージで買い物をしていると、本当に安いかどうかを考えないままに買ってしまいがちです。少し面倒でも、グラム単位や1つあたり金額で計算をしてみましょう。
そして、いくら安く買えたとしても、最後までムダなく食べきれずに捨ててしまっては、ムダになってしまいます。業務用の肉を買ったけれど、小分けや下味冷凍が面倒に感じてしまい、冷蔵室に入れたままになっていて、結局は傷んでしまった。業務用で買ったけれど、味が合わずにほとんど食べずに捨ててしまったなど、失敗する例は少なくありません。家族の嗜好や人数、消費量に合うものを買うようにしましょう。
送料・交通費を考える
通信販売は、送料が無料になるまで無理に買わないようにしましょう。そもそもの交通費を考えれば、送料は高いものではないはずです。
また、10円安いものを求めるがあまり、車や交通費を使って遠いお店まではしごをしても、結局は高くついてしまうこともあります。ガソリン代や移動、買い物時間を考えて、効率的なルートで効率的な買い物をしましょう。
そういった点でも、自宅で在庫を確認しながら注文ができ、お米や飲料、トイレットペーパー、紙おむつ、粉ミルクといった重いものや、かさばるものも、指定の時間帯に配送してくれるネットスーパー利用も一案でしょう。
また、家族でレジャー代わりに大型スーパーへ出かけると、感染症のリスクが高まるだけではなく、出費がかさむ原因にもなります。そういったときにも、ネットスーパーは有用と言えるでしょう。
クーポンは必要なときに探す
「ドリンク1杯無料券」といったクーポンにも注意が必要です。クーポンの期限が切れるからと言って、慌てて使おうとするのもムダになりがちです。例えば家族4人で外食へ行くと、5,000円はかかってしまいます。数百円のドリンクのために、数千円を払う必要があるかどうかをよく考えましょう。
クーポンは、必要なものがあるときに探すといいでしょう。メール会員やLINEのお友達登録をするだけで初回クーポンや割引を受けられることがありますので、チェックしてみるといいでしょう。
気に入ったものを妥協せず買う
本当に欲しいものがあれば、お金を貯めて一番欲しものを買うようにしましょう。妥協して安いものを買っても、満足できずに結局は買い直したり、何度も似たものを買ってしまうことに。それなら初めから本当に欲しいものを買った方が出費は少なく済みます。
衣類などでも半額セールになっているからといって、2着買ってしまうものはムダになることも。場合によっては、5,000円に赤い二重線が引かれ、2,500円と値札に印刷された見せかけのセール専用商品が存在するので気を付けましょう。
そうではなく、手書きで値札が修正されているものは、店頭で売られていたものが値下げになっているとも言えますが、たとえ気に入ったとしても、自分の体に合うサイズがなければ、あきらめましょう。妥協してサイズが合わないものを買ったとしても、箪笥の肥やしになるだけです。
ポイントに惑わされない
人気のポイ活も、ポイ活するあまりに不要なものを買ってしまうと結局はムダ遣いになってしまいます。期間中にまとめて買い物をするのであれば、事前に買うものをリスト化しておくといいでしょう。行き当たりばったりで買い物をすると、出費と不要なものが増えるばかりです。タイムセールでの割引やポイント倍増も同様に、本当に必要かどうかを冷静に考えるようにしましょう。
また、付与されたポイントの期限にも注意しましょう。せっかく貯めたポイントも上手に使えなければ意味がありません。買い物の際にポイントが使えるのであれば、こまめに消費するようにしましょう。
節約を意識すると途端に値段やお得に敏感になりがちで、本来の目的を見失いがちです。そうならないためにも、うたい文句に踊らされずに、冷静に考えそして計算し、モノを増やさずお金を残す意識を持つようにしましょう。