女優の内田理央が主演を務める、テレビ東京 ドラマParavi枠『来世ではちゃんとします2』(毎週水曜24:40〜)が11日にスタートする。いつまちゃんによる同名漫画の実写化作品である同作は、CG制作会社「スタジオデルタ」を舞台に、主人公で5人のセフレがいる性依存系女子・大森桃江(内田)を中心に、彼氏いない歴=年齢のBL大好き処女・高杉梅(太田莉菜)、無責任に女性を弄ぶ魔性のイケメン・松田健(小関裕太)、過去のトラウマから処女しか愛せなくなった面食い・林勝(後藤剛範)、風俗嬢にガチ恋し収入のほとんどを貢ぐ男・檜山トヲル(飛永翼)と、5人の若者たちの姿を描く。

2020年にシーズン1が放送されると、主演・内田が5人のセフレと関係を持つ性依存系女子を好演し、コメディでありながらどこか心にグサッと刺さるストーリーが話題となった。『来世ちゃん』の愛称で親しまれ、今回続編が決定。今回は内田に意外な反響についての感想や、新たな見所について話を聞いた。

  • ドラマ『来世ではちゃんとします2』主演の内田理央

    ドラマ『来世ではちゃんとします2』主演の内田理央

■「来世ちゃん現象」と呼ばれる反響

——『来世ちゃん』は前シリーズの反響が大きく、テレビ東京さんの中でも「もっと女性に向けたドラマを増やしていこう」という流れにつながったと聞いています。そういった反響については、内田さんも感じていましたか?

自分の想像以上に嬉しい反響をいただきました。地上波放送時はもちろん、Paraviの配信でも「来世ちゃん現象」と呼ばれるくらいたくさん反響があったらしく、なんとこの作品がテレ東さんの社長賞までいただいたという……すごい衝撃でした(笑)。そういった大きな反響だけでなく、身近な女の子の友達からもすごく「見たよ」という感想をもらったし、自分がこの「来世ちゃん」という作品に入る前に、祖父江プロデューサーたちと共に丁寧に作品に向き合って作ったテーマが、視聴者のみなさんに伝わってるということが嬉しかったです。

——Netflixでも連日ランクインされてましたよね。

日本で3位になりました!(笑)。まさかです。本当に想像していなかったサプライズでした。

——どういうところが共感されていたんだと思いますか?

コミカルでほっこりするエロラブコメディーなんですけど、見てくださる方が、たとえ具体的な行動に共感しなかったとしても、どこか「わかるわかる、そうだよね」と思う部分がたくさん散りばめられているんだと思います。

誰でも、性癖だったりセクシャルな部分で他人には言えないことって何かしらあるだろうし、それってわざわざ他人に言うことでもないけれど、否定することでもない。人それぞれ、十人十色だから、「他人は他人、自分は自分」で否定せずに、1度受け入れるという優しい世界が『来世ちゃん』だし、桃ちゃん(桃江)なんだなあ、と。「多様性」という言葉が飛び交うこの時代になって、改めて大切なことだと思いました。みんなちょっとずつこじらせてるけど、別に無理に直すこともなく、それも踏まえて自分で、「まあ、来世ではちゃんとしよう」という肯定感が、すごく好きです。

■イケメンに盛り上がる男性陣

——様々な男性キャラクターも出てきますが、誰が好きですか?

現場女性スタッフ人気ナンバーワンの(桃江のセフレの)Dくん(富田健太郎)は、一緒にいて楽しくって、お金はないけど楽しくて癒されて、素敵だなと思っています。でも『来世ちゃん2』では、桃ちゃんと松田くん(小関)との関係性に変化があるんです。松田くんは、桃ちゃんと似てる部分があって、相手が1番欲しい言葉を言ってくれるキャラクターなので、今回撮影していて「あれ、松田君いいな……!?」と思いました。

——それはやばいですね…。

やばいです。これは“松田沼”に若干入りそうです(笑)。松田くんのドキッは結構増えています。

——個人的にはAくん(塩野瑛久)推しなんですが、今回の見所はいかがでしょうか?

出た!! Aくんは相変わらずかっこよくて、現場でも「A様」と崇められています(笑)。シーズン2でも掘り下げられる回があって。Aくんの彼女が登場するという噂です。塩野さんもめちゃくちゃかっこよくて、「お顔がとにかくいい。顔がかっこよすぎる」というセリフのまんまです。さらに体も絞って来てバキバキで。普段はデルタの皆はA様に会うことができないから、スタジオデルタの撮影にA様が来たら、男性陣がすごい盛り上がっちゃって、「かっこいい!!」「イケメン!!」と騒いでツーショットをいっぱい撮ってました(笑)。A様は本当にキャスト、スタッフも王子様的に崇めているキャラクターで、しかも塩野さんがバッチリ応えてくれるから、本当にいつも盛り上がります。

——イケメン過ぎて男性陣が盛り上がるというのもすごいですね。

デルタの男性の皆さんはけっこうフェミニンなので、ちょっとガールズトークみたいになるんです(笑)。イケメンが来ると盛り上がっちゃっています。今回ゲストのスーパー陽キャとしてSWAYさんが出演されるんですが、その時もみんな盛り上がっちゃって、檜山役の飛永さんなんて「爪が綺麗〜!!」と絶賛してました(笑)。SWAYさんも爽やかに「整えてるんです」と答えてましたし、林役の後藤さんも「眉毛、整ってますね!!」と言っていて、気になるところがそこなんだ、と面白かったです。

■ダサいところを見るとキュンとする

——デルタメンバーは男性が多いですが、その中で女子メンバーである桃ちゃんと梅ちゃん(太田)の友情もすごく素敵ですよね。

私も、桃ちゃんと梅ちゃんの関係がすごく素敵だなと思っています。まったく違う2人が相手を否定することもなく仲が良くて、今回も引き続き良い関係を見せられればと。

——内田さんも漫画やアニメが好きという点で、梅ちゃんに共感するところはありますか?

あります。私はそこまで腐っていなくて、全てのものをBLとして考えることはないですけど、でも、感覚としては1番梅ちゃんが近いです。

——前シリーズの取材会では、「今、『鬼滅の刃』の炭治郎が好き」とおっしゃっていましたが、その後の“推し”はいますか?

う〜ん……でも『鬼滅』を最終話まで読んだ上で、実は……善逸が好きになりました。

——えっ!?

言いづらい!!(笑) あの時は炭治郎の優しさだったり、お兄ちゃんなところが素敵だなと思ってたんですけど、全編通して読んだところ、1番タイプの男性が善逸でした。最近自分のタイプというものを改めて考えたら、ちょっとダサい人が好きだということに気がついたんです。善逸も、禰豆子ちゃんに対する時や鬼との向き合い方など、自分のダサさを前面に出していて、そういうダサいところを見るとキュンとします。自分の弱みをプライドで隠さない人が好きなのかもしれません。

——それで『来世ちゃん』ではDくんがいいというところもあるんでしょうか?

そうです! ちょっと近いところがあります。

——意外な話が出てきたところで、最後に作品を楽しみにしている視聴者に向けてのメッセージもいただければ。

『来世ちゃん2』はそれぞれのキャラクターを深掘りしてピックアップしているストーリーも多くなって、みんなの人間味が増しています。『シーズン1』を見た方も見ていない方も気軽に見ることができますし、配信サイトで予習・復習もできますので、ぜひ楽しんでください!

■内田理央
1991年9月27日生まれ、東京都出身。2014年に『仮面ライダードライブ』出本格的に女優デビューしモデル、女優など幅広く活動する。近年の主な出演作にドラマ『おっさんずラブ』(18年)、『向かいのバズる家族』(19年)、『明治開化 新十郎探偵帖』(20年)、映画『仮面病棟』(20年)、『くれなずめ』『リカ自称28歳の純愛モンスター』(21年)、舞台『物語なき、この世界。』(21年)、写真集『PEACH GIRL』(21年)など。

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