女優の黒木華が、テレビ東京のドラマ『僕の姉ちゃん』(2022年放送 ※Amazon Prime Videoにて2021年9月より全話一挙先行配信)の主演を務めることが11日、明らかになった。杉野遥亮が弟役で共演する。
同作は益田ミリによる同名コミックの実写化作で、年の離れた姉弟が束の間の2人暮らしをする日々を描く。素朴でまっすぐに育ってきた社会人1年目の弟に、30歳の姉が鋭いツッコミを入れていくユーモラスな会話劇で、鋭い「恋愛感」「仕事論」「力の抜き方」など、炸裂する“僕の姉ちゃん”による批評が繰り広げられる。
黒木は姉・白井ちはるを演じる、杉野は辛辣な姉に翻弄されるが素直に話を聞いてくれる弟・白井順平を演じる。海外駐在中で両親不在の、つかの間の2人暮らしの中、仕事を終え帰宅した部屋で、お酒を飲み、それぞれ好きなものを食べながら、恋・仕事・趣味・人生にまつわる会話を行っていく。
本作で監督・脚本を務めるのは、テレビCM・ダスキン「くらしのリズムを整えよう」シリーズ、ブルボン ルマンドアイス「恋の味」篇などのディレクターを務める吉田善子。何気ない日常を丁寧に、優しく、またクールに描く演出力が高く評価され、数々のCM作品を手掛ける吉田が手がけ、洗練された美術セット、衣装、小道具、音楽がふんだんに登場する。脚本には、映画『愛唄』『461個のおべんとう』の清水匡、WOWOW『グーグーだって猫である』シリーズ、映画『オーバーフェンス』『まともじゃないのは君も一緒』の高田亮といった面々が名を連ねる。
黒木華 コメント
・『僕の姉ちゃん』テレビドラマ化のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
まず原作を読んで、どこを切り取ってドラマにするのだろう?と思いました。
・原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。
お姉ちゃんの言葉が凄く沁みて、弟とのやりとりにほっこりしました。
私にも弟がいるので、この姉弟の関係を楽しくやれればいいなと思いました。
・白井ちはるという役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。
ちはるは、ユーモアのあるとても魅力的な人物なので、キャラクターを大事にしながら、弟とのやりとりを楽しんでやれたらと思っています。
・順平のような弟がいたらどのように接しますか?
順平のようかどうかは分かりませんが、私にも弟がいるので二人の距離感や、会話の雰囲気が凄くわかりました。
私の弟もいい奴なので、有り難いです。
・視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
二人の会話や、ゆったりとした空気感にクスッと笑っていただけると思います。
杉野遥亮 コメント
・『僕の姉ちゃん』テレビドラマ化のオファーを受けた時の感想をお聞かせください。
「あ、これは面白い作品になるだろうな、絶対」と思いました。そしてこの作品にほんのりとした温かさも感じたので、キャスト、スタッフの皆さんとぜひ一緒にものづくりができたらなと思いました。
・原作もしくは台本を読んだ感想をお聞かせください。
第一印象は「なんだかつかみどころのない二人(姉と弟)だな」とは思いました。でもそんな二人だからこそ会話にはちょっとエッジが効いていたり、相手を思いやっていたりと、言葉の端々にただよう二人の雰囲気はすごく魅力的だと思います。
また、二人の会話の中に本質的なことがたくさん出てくるので、それもすごく考えさせられました。
・白井順平という役を演じるにあたっての思い、意気込みをお聞かせください。
自分も順平と似たような経験をしたことがあり、彼の心情をよく理解できたので、スムーズに向きあえました。
実は、『僕の姉ちゃん』は他の作品と並行しての撮影で、さらにクランクアップの翌々日から舞台の稽古開始という撮影スケジュールでした。それを知っていたので「さあ、ここから始まる数ヶ月は自分にとって厳しい戦いになるぞ」と思い、「よしっ!」と丹田に、自分自身に力を込めた感覚を覚えています。
・ちはるのような姉がいたらどのように接しますか?
やさしい姉なので、相手のことを思いやっている二人の関係性は素敵だと思います。
でも姉ちゃんの方が年上だから、姉ちゃんから素直に接して欲しいです。姉ちゃんが格好つけるのなら、こちらも格好つけて接するし、素直になってくれるなら素直に接すると思います。
・視聴者のみなさんへメッセージをお願いいたします。
とりあえず第1話を見てください!こういう時代にということは関係なく、ちょっとでも温かい何かを心にお届けできる作品だと思います。見てホッとしたり、ドラマの世界観に注目したり、二人の会話から自分の中に何かを思い起こしてみたりと、いろんな受け取り方を楽しんでください。
原作:益田ミリ コメント
このふたりのことを無限に見ていたい!
吉田善子監督 コメント
85センチのテーブルを挟んで、毎晩缶ビールを飲みながら考えていることを話す二人は本当に愛おしく、どこかでこんな会話が繰り広げられているのなら世の中は素敵だなと感じながら撮影をしました。
肉親であろうと他人であろうと、人と生活を共にする上でお互いの価値観をすり合わせるのは、ものすごく骨が折れ、面倒臭いことだと思います。それでも疲れて家に戻ると誰かがいて、あかりがついたり消えたりする。人と一緒に暮らすことって、悪くないなと思っていただけたらと思います。
江川智プロデューサー(テレビ東京 配信ビジネス局配信ビジネスセンター) コメント
大好きな益田ミリさんのシットコム(一幕もの)コミックを30分の連続ドラマで再構成し、黒木華さんにちはるを演じてもらったら…という思い付きがすべての始まりでした。黒木さん、杉野さんをはじめとした愛すべきキャスト、清水さん・高田さんという最高の脚本家チーム、そして長年念願だった吉田監督の長編デビューにたくさんのスタッフが力を貸してくださったおかげで「類まれなる日常ドラマ」が出来上がりました。秋の夜長にご自宅で、お酒やお茶や大切な人と一緒に、ぜひごゆっくりお楽しみください。
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