フジテレビ系バラエティ番組『超逆境クイズバトル!!99人の壁』(毎週土曜19:00~)が、10月から不定期特番となることが11日、発表された。ABCテレビ・テレビ朝日系『パネルクイズ アタック25』(毎週日曜13:25~)が秋で終了することから、レギュラー編成されている全国ネットの視聴者参加型クイズ番組が、この10月改編で消滅することになるとみられる。

  • 『超逆境クイズバトル!!99人の壁』MCの佐藤二朗

1人のチャレンジャーが、自分の得意分野のクイズで“壁”のように並ぶブロッカー99人と対決する『99人の壁』は、フジテレビ社内の企画プレゼン大会で優勝し、単発番組として2017年大みそかの午前中に放送。MC初挑戦の佐藤二朗と参加者とのやり取りも好評で、計3回の特番放送を経て、18年10月からレギュラー化された。18年8月度には、ギャラクシー賞の月間賞も受賞している。

当時、レギュラー放送の視聴者参加型クイズ番組は、長らく『アタック25』のみだったことから、クイズ業界は久々の新番組に沸いた。

その後、“99人の壁”の人数が足りない際にエキストラを置いていた問題について、BPO放送倫理検証委員会が放送倫理違反を決定。さらに、コロナ禍で密になる収録が不可能になったが、リモート収録システムを開発して復活し、この技術は20年度の映像情報メディア学会技術振興賞・コンテンツ技術賞を受賞するなど評価された。

フジは10月改編で、土曜19時に『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』、20時に『新しいカギ』を枠移動し、21時からの単発枠『土曜プレミアム』もお笑いバラエティを増強することで、土曜のGP帯を「笑いの土曜日!」と銘打つ編成方針を決定。これに伴い、『99人の壁』は、曜日の枠を超えたゴールデンのスペシャルコンテンツとして、今後も不定期で放送を続けていくとしている。