スマホ決済サービスとは、キャッシュレス決済サービスのひとつです。最近ではレジでの支払い時に、スマホを端末にかざしている方も増えました。政府がキャッシュレス推進事業を進めていることもあり、サービスの幅は確実に広がっています。
「そろそろ自分も…」と考えていても、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで今回は、11の主要サービスをランキング形式で紹介します。各サービスの特徴や、スマホ決済サービスの利用実態調査の結果も併せて紹介しますので、ぜひ最後まで読んで役立ててください。
スマホ決済サービスとは
スマホ決済サービスとは、キャッシュレス決済方法のひとつです。キャッシュレス決済にはクレジットカードや電子マネーカードなどがありますが、スマホ決済サービスの場合はスマホに専用アプリをインストールして支払います。スマホさえあれば決済が完了するため、財布を持ち歩く必要はありません。またATMから現金を引き出す機会が減り、手数料などを気にすることも少なくなります。
スマホ決済サービスには、主に次の2種類があります。
- 非接触型決済
- QRコード・バーコード決済
それぞれの特徴を、くわしく見ていきましょう。
非接触型決済
非接触型決済とは、スマホのアプリにあらかじめクレジットカードなどを登録しておき、スマホ搭載の無線通信系の技術を使って決済する方法です。専用端末にスマホをかざして行います。
非接触型決済タイプの主なスマホ決済サービスは、下記のとおりです。
- モバイルSuica
- 楽天Edy
- nanacoモバイル
など
QRコード・バーコード決済
QRコード・バーコード決済(以下、QRコード決済)には、主に2つの方法があります。
- 利用者がスマホ画面にQRコードやバーコードを表示させ、店側が画面を読み取る
- 店側が提示するQRコードやバーコードを、利用者がスマホで読み取る
QRコード決済タイプの主なスマホ決済サービスは、下記のとおりです。
- PayPay
- LINE Pay
- 楽天ペイ
など
スマホ決済サービスランキング
ここからは、各スマホ決済サービスの顧客満足度を元にしたランキングベスト11をご紹介します。各サービスの決済方法や支払い方法も紹介しますので、スマホ決済サービス選びの参考にしてください。
※2020年6月実施「オリコン顧客満足度(R)ランキング」より
1位 メルペイ
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 現金 銀行口座 メルカリ売上高 メルペイスマート払い |
メルペイは、メルカリが提供しているスマホ決済サービスです。「メルペイスマート払い」を使えば翌月一括払いにすることもできます。
2位 楽天ペイ
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 楽天カード 楽天銀行口座 ラクマの売上高 |
楽天ペイは、楽天が提供するスマホ決済サービスです。通常還元率は1.0%ですが、楽天カードからチャージすれば1.5%が還元されます。
3位 楽天Edy
決済方法 | 支払い方法 |
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非接触型決済 | 現金 クレジットカード 銀行口座 楽天ポイント Edyチャージ いつでもEdyチャージ |
楽天Edyは、事前にチャージして利用するタイプの電子マネーです。アプリを立ち上げなくてもスマホをかざすだけで決済できます。
4位 d払い
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 現金 銀行口座 クレジットカード 電話料金との合算払い |
支払額に応じて「dポイント」が貯まるスマホ決済サービスです。dアカウントを取得すればドコモユーザー以外でも利用できます。使い方次第でポイントの三重取りも可能です。
5位 モバイルWAON
決済方法 | 支払い方法 |
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非接触型決済 | 現金 銀行口座(イオン銀行) クレジットカード WAONポイント(電子マネーに交換して利用) |
モバイルWAONは、電子マネーWAONをスマホ決済で使えるサービスです。スマホの電源がオフでも決済できます。
6位 PayPay
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 現金 銀行口座 クレジットカード ヤフオク!・PayPayフリマの売上金(※) |
※条件あり
PayPayは、さまざまな店舗で使えるスマホ決済サービスです。タクシーやデリバリーでの支払いにも利用できます。
PayPayはクレジットカードや現金など、さまざまな方法でチャージすることができますが、ヤフオク!とPayPayフリマの売上金をチャージする場合は、Yahoo! JAPAN IDとの連携が必要になります。ヤフオク!とPayPayフリマの売上金をチャージしたい方は、事前にYahoo! JAPAN IDと紐づけておきましょう。
7位 ファミペイ
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 現金 銀行口座 ファミマTカード(クレジットカード) |
ファミペイは、ファミリーマートだけではなく、ドラッグストアや飲食店、宿泊施設などでも使えるスマホ決済サービスです。貯めるポイントは「dポイント」「楽天ポイント」「Tポイント」から選べます。
8位 LINE Pay
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 現金 銀行口座 Visa LINE Payクレジットカード LINEポイント |
LINE Payは、実店舗での支払いのほか、LINEスタンプの購入やポイント投資などにも使えるスマホ決済サービスです。LINEサービスの利用やゲームのプレイ、動画の視聴などでもポイントが貯まります。
9位 nanacoモバイル
決済方法 | 支払い方法 |
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非接触型決済 | 現金 セブンカード(クレジットカード) nanacoギフト nanacoポイント(電子マネーに交換して利用) |
nanacoモバイルは、おサイフケータイ対応端末で利用できるスマホ決済サービスです。セブンカードと連携していると、オートチャージ機能が使えるようになります。
10位 モバイルSuica
決済方法 | 支払い方法 |
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非接触型決済 | 現金 クレジットカード JRE POINT |
モバイルSuicaは、電車やバスなどの運賃や、店舗での支払いなどに使えるスマホ決済サービスです。対象店舗でのショッピングだけではなく、JR東日本の鉄道を利用してもポイントが貯まるという特徴があります。
11位 au PAY
決済方法 | 支払い方法 |
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コード決済 | 現金 クレジットカード Pontaポイント auじぶん銀行の預金口座 au PAY カード auかんたん決済(※) |
※auユーザーのみ
au PAYは、全国のコンビニや飲食店などで利用できるコード決済タイプのサービスです。「au ID」を登録すれば、auユーザー以外でも使えます。
スマホ決済サービス利用実態調査の結果は?
2020年6月に実施されたオリコン顧客満足度(R)調査「スマホ決済サービス」利用実態調査によると、スマホ決済サービスを利用し始めた理由は、「ポイントがたくさん貯まる」が一番多く、次いで「現金を出すのが面倒」となっています。新型コロナウイルスの感染予防として使い始めたという回答は1.8%にとどまっています。
1位・2位の回答を年代別に見ると、「ポイントがたくさん貯まるから」と答えたのが10~20代に多かったのに対して、現金を出すのが面倒と答えたのは60代以上が最多となっています。
利用する前に感じていた不安は「セキュリティ」や「不正利用」に対するものが多く、全体の半数以上が情報管理に不安を感じていることがわかります。その一方で、60代以上の40.0%は「特に不安はなかった」と答えています。
スマホ決済サービスの利用頻度は、「週に3日以下」と答えた人が約半数を占める結果に。「ほぼ毎日」と使いこなしている人は約10%でした。「2~3週間に1日程度」「1カ月に1日程度」と回答する人もそれぞれ10%以上いることから、状況に応じてスマホ決済サービスとその他の決済方法を使い分けていることが分かります。
1回あたりの平均支払い金額は「500円~600円未満」と答えた人と「1000円~1500円未満」と答えた人の数が突出しています。「1万円以上」とした高額利用者は1.8%となっており、高額決済にはほかの支払方法を選ぶ人が多いようです。
もっともよく利用されているスマホ決済サービスは、全体で「楽天ペイ」が一番多く、年代別にみると10・20代は「LINE Pay」、30・40代は「楽天ペイ」、50・60代以上は「PayPay」となっています。
年代が上がると楽天EdyやモバイルSuicaの利用率が高まりますが、これはアプリを起動せずに決済できる手軽さが評価されているようです。
スマホ決済サービスの特徴や還元率をチェックしてお得に利用しよう
確実な広まりを見せているスマホ決済サービス。今回ご紹介したランキングを参考に、自分に合うサービスを選びましょう。サービスの多くは期間限定のキャンペーンを頻繁に打ち出しているので、一度公式サイトをのぞいてみるのがおすすめです。
選ぶ際には、各サービスのポイント還元率やチャージ方法なども大切。自分がよく利用するお店をイメージしながら、どのサービスが一番お得にポイントを貯められるのか、考えてみてくださいね。