昨年12月に放送されたバラエティ番組でトレードマークだった太眉をカットし、劇的イメチェンを果たしたタレントの井上咲楽(21)。その後、水着グラビアに初挑戦するなど活躍の幅を広げているが、心境も大きく変わったという。井上にインタビューし、太眉卒業後の変化や今後の目標について話を聞いた。

  • 井上咲楽 撮影:蔦野裕

2015年に「第40回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で特別賞を受賞し、芸能活動をスタートさせた井上。さまざまなテレビ番組で活躍してきたが、「5年間低空飛行で、年数を重ねれば重ねるほど自信がなくなり、去年1年はどうしたらいいのかずっと考えていてすごく苦しかった。自信がなくなると発言にも自信がなくなってきて、バラエティでも自信がないのが前面にあふれたまま話してしまい、笑えない雰囲気を醸し出していた」と苦悩の日々を明かした。

SNSでも「眉毛のおかげで仕事が来ている」といったコメントを見かけ、自分自身も眉毛で活動しているという意識だったという。「そこのコンプレックスというか、決して中身が面白いわけではないと思ってずっと仕事をしていた」と振り返る。

そんな低空飛行からなんとか脱したいと思い、「眉毛を剃って何か変わるんだったら変えてみたい」と眉毛カットを考えるように。同時に「眉毛に逃げていたことに気づいた」と告白。「例えばカメラが寄ってきてくれたときに、発言というより、眉毛を動かすことで笑いをとるとか、笑いを全部眉毛に逃げていたことに気付き、剃るという選択肢ができた。それしかなかったと思います」と、トレードマークとの別れを決意した。

そして、太眉卒業によって「心の持ち方が変わった」と言い、「それまで眉毛に助けられて仕事をしている部分がほとんどでしたが、もう眉毛に頼れないという覚悟ができて、嘘でも面白いという風に見せていかなきゃいけないし、自信があるように見せなきゃいけないと、仕事に対する気持ちがすごく変わりました」と晴れやかな表情で説明。「自分の力でやるだけやっていくしかない」と前向きに考えられるようになったという。

今はありのままの自分で勝負するようになった井上。自分らしさについて尋ねると「心の底から湧いてきたイタズラ心を忘れない、みたいなところですかね」と答え、「収録において、今まではどうしようって不安を感じることが多く、楽しいという状態に持っていくことが難しかったのですが、楽しいという気持ちで臨んだほうが絶対に楽しいし、いい言葉やいい表情も出る。その精神状態に持っていくことが少しずつできるようになり、今、楽しいです」と笑顔で話した。

また、発言の自由度が高まったという。「今までは、眉毛に合わせた発言をするというか、キャラクターっぽい目線や子供っぽい目線から言わなきゃというのがありましたが、そういった壁を考えずに話せるように。眉毛が太かった時と同じようにわんぱくな感じでもいいし、真面目にしゃべってもいいし、何でも話せるようになりました」。

さらに、「恥ずかしいと思わなくなりました」と言い、「眉毛が太いままスッとした表情をやれと言われても絶対にやりたくなかったですが、グラビアやファッション誌のお仕事でスッとした表情も大丈夫になりました。自分の心の持ちようかもしれないですけど、それくらい囚われていたなと感じます」と語った。