オフ・ブロードウェイ ミュージカル『キッド・ヴィクトリー』が、今年12月にオンライン型演劇場・浅草九劇で上演することが決定した。
芸能の聖地・浅草に開業し今年で5年目を迎える浅草九劇。本格的なミュージカルを小劇場の距離感で楽しめる企画の第一弾として今回、オフ・ブロードウェイ ミュージカル『キッド・ヴィクトリー』を上演することになった。この作品は、日本では、2019年に加藤清史郎主演で上演された作品で、今回は、キャストの一部をオーディションにより決定。前回公演を演出した奥山寛氏を迎え、全役ダブルキャストで、九劇ミュージカル『キッド・ヴィクトリー』として、新たに蘇る。
主演を務めるのは、和田庵と坂口湧久。和田は、石井裕也監督の映画『茜色に焼かれる』で尾野真千子の息子役を繊細に演じ、評価を受けている。今回が初舞台となるが、行方不明となっていた少年という難しい役どころに挑む。坂口は幼少期からミュージカルに多数出演し、前回公演ではアンドリュー役で出演。今回は、主役のルーカスに挑戦する。公演日は、12月15日~26日。チケットは10月中旬より一般販売開始。
■和田庵コメント
ルーカス役を演じます、和田庵です。 もともと舞台をやりたいという思いがあったので、今回『キッド・ヴィクトリー』に挑戦出来ること、今とても嬉しい気持ちでいっぱいです。僕が演じる主人公ルーカスは1年間行方不明になったがその時の出来事や記憶に苦しみながら、どのように日常を取り戻すのか、あるいは取り戻すことが出来ないのか、という難しい役です。これから稽古に入るにあたり、これまでのドラマや映画の経験や現場感覚などを信じて、ダブル主演の坂口湧久さんをはじめチームの皆さんと共に最高の作品を創りたいと思います。
■坂口湧久コメント
ルーカス役の坂口湧久です。2019年の日本初演ではアンドリュー役を演じましたが、再演でまたこの作品に携われることを本当に光栄に思います。初演で大切に創り上げてくれた清史郎(加藤清史郎)ルーカスを引き継ぎつつ、自分なりのルーカスを演じられたらと思います。今回は完全ダブルキャストということで、チームごとに全く違う『キッド・ヴィクトリー』が出来上がると思うと今からわくわくします。両チームで助け合い、高め合っていけたら嬉しいです。心強いキャスト・スタッフの皆様と改めてこの作品と向かい合い、素敵な作品になるよう全力を尽くします。