南海電気鉄道は8月7日から、「すみっコぐらしラッピングラピート」の運行を開始。運行初日に難波駅で車両がお披露目された。人気キャラクター「すみっコぐらし」のラッピング電車ということもあり、親子連れや女性の見学者も多かった。
南海電鉄はサンエックスの人気キャラクター「すみっコぐらし」とコラボし、7月22日から「南海沿線なんかいいね すみっコぐらしめぐりたいキャンペーン」を実施している。その一環で、空港特急「ラピート」(難波~関西空港間)に「すみっコぐらし」のラッピングを施し、「すみっコぐらしラッピングラピート」として運行することになった。
運行初日の8月7日、「すみっコぐらしラッピングラピート」は12時10分頃、難波駅9番のりば(「ラピート」専用ホーム)に入線。同駅17時5分発「ラピートβ 47号」で運行を開始するまで、ラッピング電車の外観をゆっくり見学できた。
6両編成の「すみっコぐらしラッピングラピート」に描かれたイラストは車両ごとに異なり、コンセプトは「大きなめでたいお魚をさがしに、海へいくすみっコたちのストーリーを表現した列車」。車体側面の左から右へ「大きなめでたいお魚を探すストーリー」が展開されている。
両先頭車(1・6号車)は車体側面の約3分の2が水色のラッピングで占められ、より涼しげな車両に。車体前面の先端にも「すみっコぐらし」のキャラクターたちが描かれ、運転台にぬいぐるみを置くなど、「鉄人顔」の「ラピート」にかわいらしい雰囲気が加わった。中間車は従来の紺色を基調としつつ、「すみっコぐらし」のキャラクターなどラッピング。難波駅では、9番のりばの待合室にも「すみっコぐらし」のキャラクターたちの姿があった。
ところで、関西大手私鉄における「すみっコぐらし」とのコラボは、昨年の阪急電鉄に続き、南海電鉄が2例目となる。南海電鉄の担当者によると、「すみっコぐらし」はこどもたちに人気があり、キャラクターの持つゆるい雰囲気が南海沿線に合うとの理由で選出されたそうだ。
南海電鉄では、「すみっコぐらしラッピングラピート」の他にも、和歌山市~加太間を走る「めでたいでんしゃ なな」(2両編成)、高野線・泉北線で活躍する1000系1編成(6両編成)に「すみっコぐらし」のラッピングを施した。「すみっコぐらしラッピングラピート」と1000系のラッピング電車は、1車両あたりのラッピング面積において「日本最大のすみっコぐらしラッピング電車」とされている。これら3種類のラッピング電車は、いずれも12月末頃まで運行される予定。なお、「ラピート」は昨今の社会情勢に伴い、日中時間帯の運行を休止している。
「南海沿線なんかいいね すみっコぐらしめぐりたいキャンペーン」では、ラッピング電車の運行に加え、オリジナルコラボグッズの販売など各種イベントを企画している。ただし、大阪府に対する緊急事態宣言の発出にともない、一部イベントが延期または中止になるとのことだった。