ビースタイル ホールディングスが運営する調査機関「しゅふJOB総研」は8月4日、「男性の育休取得」に関する調査結果を発表した。同調査は7月14日~27日、女性701名を対象にインターネットで実施した。
周囲で、育休取得を希望している男性を知っているか尋ねたところ、20.3%が「知っている」と答えた。実際に育休を取得した男性を知っているか聞くと、26.7%が「知っている」と答えている。
今の日本の職場環境は男性の育休が取得しやすいと思うか尋ねると、87.8%が「どちらかと言えば思わない」「全く思わない」と答えた。
2019年度の男性育休取得率は7.48%だが、この数字についてどう思うか聞くと、84.9%が「少ない」と答えた。
2019年度時点で女性の育休取得率は83.0%だが、女性と比較すると男性の育休取得率が少ない理由は何だと思うか尋ねた。その結果、最も多い回答は「育休取得しづらい雰囲気がある」(79.6%)で、「職場から男性への育休取得促進が不十分だから」(61.2%)、「前例となる男性育休取得者の数が少ないから」(54.4%)が続いた。
男性育休取得率は何パーセントくらいが妥当だと思うか尋ね、その平均値を算出したところ、53.5%だった。
男性の育休取得率を増やす方法について尋ねたところ、「取得しやすい雰囲気をつくる」(81.7%)が最も多かった。次いで「職場から男性への育休取得促進を強化する」(61.1%)、「育児に対する男性の当事者意識を高めてもらう」(58.1%)となっている。
自由回答では、「育休として長期間休むというよりは、育児休暇日という考え方で気軽にスポットでお休みできる方がより取りやすく浸透しやすいのでは」「休めたとしても、仕事復帰出来るかが問題だと思う」「収入格差を考えると、男性が取りづらい」「男性が育休取ったからって出世とか収入に響くというのはおかしいと思う」といったコメントが集まった。