マイボイスコムは8月4日、「就業意識」に関する調査結果を発表した。同調査は7月1日~5日、全国の男女1万110名を対象に、インターネットで実施した。
現在働いている人に、働く上で重視する点について尋ねたところ、「仕事の内容、種類」「通勤時間、勤務地」と答えた人が各5割強だった。「給与水準」「労働時間」「休暇日数、休みのとリやすさ」が各40%台で続いている。。「通勤時間、勤務地」「労働時間」「休暇日数、休みのとりやすさ」「就業形態」「人間関係」は、女性が男性を大きく上回った。
働いている人に、現在の仕事に満足しているか聞くと、7割弱が「満足」「やや満足」と答えた。2018年調査より増加している。
現在の仕事で満足に感じる点について尋ねると、「通勤時間、勤務地」が最も多く、「休暇日数、休みのとりやすさ」「労働時間」と続いた。「仕事の内容、種類」「仕事の量」「就業形態」が各20%台で続いている。
現在の就業形態別にみると、パート・アルバイト、フリーターでは「通勤時間、勤務地」「労働時間」、公務員では「給与水準」「雇用の安定」「福利厚生の充実度」の比率が高かった。
現在の仕事で不満に感じる点について聞くと、「給与水準」が35.7%、「仕事の量」「人間関係」「休暇日数、休みのとりやすさ」「労働時間」が各1割強となっている。「給与水準」は、過去調査と比べて減少傾向にある。
仕事に対する考え方としてあてはまるものを尋ねたところ、「仕事は収入を得る手段としてとらえている」(58.3%)が最も多い。「雇用が安定している職種・仕事を選びたい」「仕事も、私生活も両立したい」「時間に融通がきく仕事を選びたい」が各3割弱だった。「時間に融通がきく仕事を選びたい」は、女性で比率が高くなっている。
現在の就業形態別にみると、『正社員で管理職以外』『派遣社員』では「仕事は収入を得る手段としてとらえている」が他の層より高い。『パート・アルバイト、フリーター』『自営業』『専業主婦・主夫』では、「時間に融通がきく仕事を選びたい」が「雇用が安定している職種・仕事を選びたい」より多かった。
希望する就業形態について聞くと、「正社員で管理職以外」が24.5%、「パート・アルバイト、フリーター」が17.0%だった。現在の就業形態を今後も希望する人は、「経営者・役員」「正社員で管理職以外」「自営業」「パート・アルバイト、フリーター」で高く、「契約社員」「派遣社員」で低くなっている。
働くことについての考え方で、1年前と比べて変化したことについては、「リモートワークが増え、オフィスに行く必要性がなくなった」「接客業なため、非常事態になると仕事がなくなり給料がもらえなくなるので、より安定した業種の方がいいのかなと思うようになった」「緊急事態宣言は形骸化しており、企業に対する影響力が低すぎる」といったコメントが寄せられた。