フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、がんを宣告された35歳のシングルマザーと一人息子の姿を追った『笑顔で生きよう~お母さんと僕の約束~』を、8日に放送する。

  • 高木ゑみさん(左)と息子=フジテレビ提供

「私が病気と闘う姿を記録してほしい」――2020年冬、番組ディレクターが出会ったのは、料理研究家の高木ゑみさん。8歳の一人息子と2人で暮らすシングルマザーだ。

昨年10月、長引くコロナ禍でも、オンラインで料理教室を開催するなど、精力的な活動を続けていたゑみさんは、腰に強い痛みを感じた。病院で検査をすると、そのまま緊急入院。腰の痛みの原因は、肺から転移したがんによるものだった。突然、医師から宣告された「ステージ4」のがん……すでにがんは体のあちこちに転移していたのだ。

そんな彼女が始めたのは、病気のことを包み隠さず、世の中に伝えること。入院中の病室から、いつもと同じようにメイクをし、常に笑顔を絶やすことなく、毎日のように病状や今の心境を報告していった。

気がかりなのは8歳の息子のこと。ゑみさんは「この子のためにも生きる」と、前向きに病気を乗り越えようとする姿をSNSで発信を続けていく。

12月、35歳の誕生日を迎えたゑみさんの病状は回復を見せ、退院できることになった。彼女はすぐに、オンライン料理教室やセミナーを開始、新商品の開発に乗り出した。治療の影響で髪が抜けても、ウィッグをつけ楽しんで見せることで、“笑顔で生きる”を実践。息子との平穏な暮らしを少しずつ取り戻していった。

がんと闘いながらも、いつも明るく笑い続ける母と、そんな母が「世界で一番大好き」という一人息子の日々を、女優・上戸彩のナレーションで見つめていく。

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