楽天は8月4日、通信プラットフォームの事業を展開する事業組織「楽天シンフォニー」(Rakuten Symphony)を発表した。楽天グループの通信事業を集約し、世界市場向けに通信ソリューションなどを提供する。

  • 楽天シンフォニーのロゴ

楽天シンフォニーは、日本、米国、シンガポール、インド、欧州、中東・アフリカでソリューション事業を展開する予定。同社は、通信ネットワークに専用設備を必要とせず、汎用サーバと「Rakuten Communications Platform(RCP)」というソフトウェアを用いた仮想化ネットワークを実現しているが、このRCPを含むOpen RANベースの通信インフラプラットフォームやソリューションなどを、楽天シンフォニーを通じて世界市場に展開していく考えだ。

なお、楽天モバイルによると、楽天モバイルが楽天シンフォニーとどう関わっていくかは現状未定といい、国内における楽天モバイルサービスへの影響はないという。

  • 楽天シンフォニーの事業領域

合わせて、楽天はドイツの通信事業者1&1と長期的なパートナーシップに合意したと発表した。1&1は1,000万人超のモバイル通信利用者を持つ通信事業者。楽天は国内でも展開している仮想化モバイルネットワーク技術を1&1に提供する。

具体的には、1&1の既存ネットワーク機器の構築を引き継ぎ、モバイルネットワーク構築として「RCP」を包括的に採用して1&1のネットワーク構築の品質向上を図る。ドイツに拠点を設置することも検討しているという。