女優の吉永小百合が主演を務める映画『いのちの停車場』(5月21日公開)が第11回北京国際映画祭コンペティション部門にノミネートされることが5日、明らかになった。

  • 映画『いのちの停車場』

    映画『いのちの停車場』

同作は都内の終末期医療専門病院に勤務する現役医師でありながら、作家として活躍する南杏子の同名小説の実写化作。救命救急医として、長年大学病院で患者と向き合ってきた咲和子(吉永)は、とある事情から石川県にある父の住む実家へと戻り、在宅医療を通して患者と向き合う「まほろば診療所」に勤めることになる。

北京国際映画祭は、上海国際映画祭と並ぶ中国最大級の国際映画祭で、毎年世界中からの多くの映画人が参加、国際交流の場としても重要な地位を占めている。先日、コンペティション部門「天壇賞」の審査委員長に、人気女優コン・リーが選ばれたことを発表し、中国国内外で大きな話題となっていた。

今回の「天壇賞」を争うコンペティション部門には中国国内外から15作品がノミネートされ、日本映画では本作『いのちの停車場』のみ。その他にはフィンランド映画『Any Day Now』や アルゼンチン映画『A School in Cerro Hueso Trailer』、ロシア映画『A Siege Diary』、中国映画は『関于我媽的一切(All About My Mother)』などが決定している。

日本では公開された週末の興行成績では興行収入・動員数ともに第1位を飾り、東京・大阪などの映画館休業、他エリアでの時短営業の影響を受けつつも、感動の声が広がっていた同作。累計興行収入が951,418,820円(7月29日時点)となり、吉永122本目の映画にして大台の10億円突破は確実となっている。

成島出監督 コメント

この度、北京国際映画祭コンペティション部門にノミネート頂き、また中国の皆様に『いのちの停車場』をご覧いただけけるとのこと、大変嬉しく思っております。
本作はコロナ禍の大変な状況の中で、キャスト・スタッフが一丸となって作り上げました。 中国、そして世界の一人でも多くの方々に本作を通して“生きる希望”を感じていただけたら幸いです。