炭火焼きした素材をまるごと使った濃厚なスープが特徴のラーメン店「炭火焼濃厚中華そば 奥倫道(おくりんどう)」(以下・奥倫道)が2021年7月27日に東京・芝大門にグランドオープン。ここでしか味わえないメニューがあると聞いて、試食会に参加してきた。
本家「炭火焼濃厚中華そば 倫道」の正統な直系店
マイナビニュースでは今年5月神田にオープンした義兄弟店の「炭火焼濃厚中華そば 海富道」を紹介したが、奥倫道は海富道と同じく2020年12月新橋にオープンした本家「炭火焼濃厚中華そば 倫道」の正統な直系店。炭火焼濃厚中華そばをベースに各店ごとに異なった個性(道)を持つ“道系ラーメン”の3店舗目となる。
お店の場所は、都営大江戸線、浅草線の大門駅A3より徒歩2分。芝大門交差点のすぐ近く。店の前には立て札のように「お品書き」が置かれており、他のラーメン店とは一風違うメニューが並んでいる。座席はカウンター13席と2人用テーブルが1つの計15席となっている。
奥ゆかしき一杯! “炭火焼き×中華そば”を実食
奥倫道のテーマは「奥ゆき」。倫道の正統な直系店舗として、“炭火焼き×中華そば”の可能性をとことん追求していくことをコンセプトとして道系ラーメン史上最多となる8種類のスープでラーメンを提供。なかでも個性的なのが、焼き甘栗のようなふんわりとした甘味が特徴の「栗」と、炭火焼きと最も相性が良く、焼くことで香りと共に旨味も凝縮される「秋刀魚」。どちらも奥倫道限定のメニューとなっている。
他にも「鯖」、「鮭」など個性的なスープが並んでいるが、やっぱり気になるのが「栗」。栗のラーメンなんて聞いたことがない。ということで今回は「栗」(単品950円/定食1,100円)をオーダーしてみた。スープをひと口啜ってみると、マイルドでクリーミーな口当たり。飛び魚アゴ出汁をベースにしており、栗を炭火焼きした特殊ペーストと合わせているとのこと。とてもまったりとしていて、ほんのり甘みも感じられる。胡麻を使ったラーメンに近いかもしれないが、そこまで極端に存在を主張することなく調和していて美味しい。また、オイリーな感じがなく塩味も舌に残らないので後味がすごく良い。
ラーメンの温度を保つため別皿に盛られているトッピングの刻み玉葱、炭焼ネギ、板海苔、チャーシューを加えつつ食べ進めると、麺にスープが絡みまくって、後半はまぜそばみたいになってきた。それぐらいスープは結構ドロッとしている。定食にしてごはんと一緒に食べると最高なはず。
そして、もう1つのおすすめメニュー「秋刀魚」(単品950円/定食1,100円)もいただいてみた。こちらはひと口スープを飲むと思いっきり秋刀魚の味が感じられて、本当に秋刀魚をそのまま食べているかのようだ。
炭火焼きした秋刀魚をまるごと特殊なペーストにしているそうで、納得のインパクトのある味だった。食べ終わりに丼を見たら、秋刀魚のすり身がまとわりついていた。魚介系のラーメン屋でもここまでのものはないはず。「栗」「秋刀魚」いずれも「奥倫道」でしか食べることができない“炭火焼き×中華そば”の真髄が感じられて大満足の味だった。これからどんな食材を使ったスープが生まれ、どんな進化を遂げていくのか?その個性的な美味しさと共に、今後がとても気になるラーメン店だ。
●information
炭火焼濃厚中華そば 奥倫道
東京都港区芝大門2-1-18 GSハイム芝大門 107号
営業時間:11:30~23:00 L.O(※要請により順次変動)
休:不定休