俳優の西島秀俊と内野聖陽がW主演を務める、劇場版『きのう何食べた?』(11月3日公開)の主題歌及び予告映像が4日、明らかになった。
同作は『大奥』『西洋骨董洋菓子店』などで知られる漫画家・よしながふみによる、累計発行部数500万部の同名コミックを実写化。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗、通称・シロさん(西島)と、恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二、通称・ケンジ(内野)の毎日の食卓を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微を描く。
この度、本作の主題歌を今年デビュー30周年を迎えたスピッツが担当することが決定。1991年にメジャーデビューして以降、数々のCMやドラマ、映画のタイアップ曲を手がけ、2019年にはNHK連続テレビ小説『なつぞら』の主題歌も担当するなど、全世代から愛される国民的ロックバンド・スピッツが、本作のために新曲「大好物」を書き下ろした。スピッツが、映画の主題歌を担当するのは『先生!、、、好きになってもいいですか?』(2017年)以来、約4年ぶり。
また、スピッツは過去に西島秀俊出演作品、TVドラマ『僕とスターの99日』(2011年)の主題歌を担当し、西島はスピッツの楽曲をモチーフに描かれたSPITZ SONG MOVIE「海でのはなし。」(2006年)や、スピッツのアルバム「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」「CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection」(2006年)のTVCMに出演したこともあり、今回で4度目のタッグとなった。
スピッツが歌う主題歌「大好物」を使用した最新予告映像も解禁。映像は「俺もう死んでもいい...」というほど満ち足りた表情で、シロさん(西島)との京都旅行を満喫するケンジ(内野)の様子から始まる。しかし幸せあふれる当たり前の日常から一変、甘いだけではない生活がチラつき始める。ケンジの「分かんないけどさ、誰かの嬉しいことってやっぱり嬉しいじゃない?」というセリフに重なるように、スピッツが歌う「大好物」が流れると、『何食べ』らしい、ほろ苦くもあたたかいシーンが展開。最後にはおいしそうな料理が並ぶ食卓を囲むシロさん&ケンジ、小日向(山本耕史)&航(磯村勇斗)のカップルの姿もあり、癒やされる映像となっている。
スピッツ 草野マサムネ コメント
様々な人生の歩み方、新しい家族のあり方、色んな愛の形など、多くの事を問いかけてくれる実は真面目な物語なんですけど、まずとにかく面白いです! アハハと笑わされた後、え? ここで? という場面にふと目頭が熱くなってたりします。なので今回、曲の依頼をいただいたら盛り上がっちゃって、ツルツルっと出来上がったのがこの「大好物」です。なんだか縁を感じています。レシピをメモりたくなる美味しそうなシロさんの手料理を堪能した後、シメのデザートにスピッツの曲も楽しんでいただけたら幸いです。
西島秀俊 コメント
この映画の主題歌をスピッツさんが担当すると聞いて驚きと嬉しさで飛び上がりました。
スピッツさんの楽曲はいつも作品の世界観に優しく寄り添い、観る者の想像力を大きく膨らませてくれます。本当に素晴らしい曲です。この曲を聴いて皆さんあたたかい気持ちで映画館を出られると思います。そしてこの曲を聴く度に、映画『きのう何食べた?』の様々なシーンを思い出して頂けたら幸いです。
瀬戸麻理子プロデューサー コメント
当たり前に思えたことが当たり前にできない今ですが、だからこそ、この映画を観た後に「大切な人とご飯が食べたい」という気持ちを持ち帰って欲しい、そんな温かな気持ちにさせてくれる主題歌を映画のラストに聴かせたい、という想いがありました。スピッツさんの紡ぐ、心に灯がともるような歌声や歌詞やメロディが作品の世界観に交わることでその想いが叶うのではないか、と主題歌をお願いするのはスピッツさんしかあり得ないという強い想いでオファーさせて頂きました。
草野さんの歌声に柔らかく包み込まれ、大切な誰かを想う、そんな時間を映画館で皆さんに共有して欲しいと願っています。
(C)2021劇場版「きのう何食べた?」製作委員会 (C)よしながふみ/講談社