女優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系スペシャルドラマ『鉄道捜査官』第19弾が、きょう2日(20:00~)に放送される。
ミステリー界の重鎮・西村京太郎氏原作の『鉄道捜査官』は、警視庁鉄道捜査隊・東京駅分駐所に所属する花村乃里子(沢口)の活躍を旅情たっぷりに描く人気シリーズで、2000年の第1弾放送から20年を超える長寿作品。2018年5月放送の前作から約3年3カ月ぶりとなる新作は、メインゲストに勝村政信を迎え、「秩父SL縁結びツアー」を軸に事件が展開していく。
勝村演じる三沢貴彦刑事は、20年前新人だった乃里子を導いた所轄署時代の恩人。今回は、乃里子の20年と同作の20年が重なる、シリーズの集大成となる。
物語は、乃里子が東京駅構内で男の遺体を発見するシーンから始まる。現在警視庁捜査一課刑事である三沢と再会し、捜査に協力することになった乃里子。事件関係者を警護するために三沢とカップルを装い「秩父SL縁結びツアー」へ潜入する。ところが訪れた秩父では「社長令嬢の誘拐」「第2の殺人」など次々と難事件が発生。
所轄署時代は、上司と衝突した乃里子に「ひとりで背負い込もうとするな」とやさしく声をかけてくれる頼りがいのある先輩だった三島だが、今は明らかに何かを隠している様子。はたして、三沢刑事の本当の目的とは。そして衝撃の時刻表トリックとは。
沢口と勝村は『泣きたい夜もある 別れるための新婚初夜』(93年/TBS・MBS)、『盲導犬クイールの一生』(03年/NHK)、『新・細うで繁盛記』シリーズ(06年、07年/CX)、『松本清張スペシャルドラマ 塗られた本』(07年/TBS)など数々の作品で恋人役、夫婦役を演じてきた間柄。久々の共演となったが、沢口は「(勝村さんは)開口一番に“久しぶり。共演が叶ってうれしいよ”とおっしゃって下さり、“私もです!”と、再会を喜び合いました。私にとっては懐かしい学生時代の先輩に会ったような気持ちで、すぐに意気投合しました」と再会時のエピソードを明かし、ブランクを感じさせない息の合った演技を見せている。
沢口のコメントは以下の通り。
■沢口靖子(花村乃里子 役)
――シナリオを読んだときの率直な感想をお聞かせください。
乃里子が厚い信頼を寄せていた元先輩刑事・三沢の謎めいた行動が気になりますが、20年ぶりにコンビを組むことになった2人の“縁結びツアー”に始まる警護や捜査が新鮮で面白いと思いました。
――勝村政信さんとは度々夫婦役を演じられてきたと思いますが、今回の共演はいかがでしたか?
これまで恋人役や夫婦役など何度もご一緒させて頂きましたが、今回久しぶりにお会いしました。開口一番に「久しぶり。共演が叶ってうれしいよ」とおっしゃって下さり、「私もです!」と、再会を喜び合いました。私にとっては懐かしい学生時代の先輩に会ったような気持ちで、すぐに意気投合しました。
――秩父ロケはいかがでしたか? 撮影時のエピソードを教えてください!
三峯神社の樹齢八百年のご神木は、神秘的で富士山のように雄大でした。写真のフレームにはとても収まりきらなかったので、樹姿を幹から空に向かって動画で写しました。しっかりパワーをいただけた気分になりました(笑)。
――本作のみどころと視聴者のみなさまへのメッセージをお願いいたします。
秩父鉄道を舞台にした犯人の巧妙なトリックを、鉄道捜査官のメンバーが暴いていきます。SLパレオエクスプレス、宝登山神社、長瀞、聖神社の和同開珎など観光スポットの見どころも満載です。
また20年ぶりに再会した乃里子の先輩・三沢刑事を勝村政信さんが頼もしく演じられます。昔は仲間を大事にし、正義感あふれる刑事だったはずなのに、今は一匹狼のように振る舞う彼に一体何があったのか……事件と共に彼の過去も明らかになっていきます。そして新米刑事だった頃に、自分を救ってくれた彼に恩返しをしたいと考える乃里子です。 この2人の東京駅での出会いと別れにも、どうぞご期待ください。