ポルシェの電気自動車(EV)「タイカン」に新たなボディタイプが登場した。ワゴンのようにルーフが車体後方まで水平に伸びるシューティングブレーク的な1台「タイカン クロスツーリスモ」だ。たくさんの荷物が積めて車高が高く、オフロードもこなせるポルシェのEVとは、かなり欲張りなクルマだ。
オフロードをいとわないポルシェのEV
タイカン クロスツーリスモはスポーツセダンのタイカンに比べると最低地上高が20mm高い。オプションの「オフロードパッケージ」を装着するとさらに10mm高くなり、前後バンパーの角とシルエンドに専用のフラップが付く。つまり、タイカンよりも悪路走破性に優れているのだ。4WDでアダプティブエアサスペンションを装備していて、砂利道や泥などでゆるんだ道に適したドライビングモード「グラベルモード」が標準で使えるようになっているところを見ても、タイカン クロスツーリスモがオフロード走行をいとわないクルマであることは明らかだ。
リアの荷室容量は446L。シートを折りたためば1,212Lまでの拡張が可能だ。フロントには84Lの荷室を用意。オプションでポルシェ専用開発のルーフボックスを装着することもできる。セダンのタイカンも荷物が積めるクルマだったが、クロスツーリスモならなおのことだ。
グレードは価格の安い順に「タイカン 4 クロスツーリスモ」(最高出力380PS、最大トルク476Nm、WLTPの1充電航続距離389km~456km)、「タイカン 4S クロスツーリスモ」(490PS、571Nm、388km~452km)、「タイカンターボ クロスツーリスモ」(625PS、850Nm、395km~452km)の3種類。価格は1,309万円、1,502万円、2,024万円だ。