JR西日本は、昨年秋にデビューした観光列車「etSETOra(エトセトラ)」に関して、利用者の要望に応え、10月2日から復路も呉線経由の運行ルートに変更すると発表した。あわせて復路の行先が現行の宮島口駅から広島駅に変更される。
観光列車「etSETOra(エトセトラ)」は、2020年10~12月に開催された「せとうち広島デスティネーションキャンペーン」に合わせて登場。「瀬戸内マリンビュー」の車両(キハ47形2両編成)を使用し、瀬戸内海をイメージした青、海岸線から見える波の白をイメージしたシックなデザインの外観に生まれ変わった。1号車の車内は宮島の千畳閣、2号車の車内は尾道の石畳をイメージした設えとなっており、1号車にバーカウンターも設置している。
昨年秋のデビュー以来、往路は広島駅から呉線経由で尾道駅へ、復路は尾道駅から山陽本線経由で宮島口駅へ運転され、せとうちの魅力を感じられる観光列車として人気とのことだが、利用者から「復路でも瀬戸内海の景色を楽しみたい」との声が多かったこともあり、10月2日から復路も呉線経由で運行することとなった。往路は現行通り広島駅9時32分発・呉駅10時23分発・尾道駅12時32分着。復路は尾道駅を14時38分に発車し、三原駅、忠海駅、竹原駅、安芸津駅、呉駅に停車して広島駅へ向かう。終点となる広島駅の到着時刻は平日17時22分・土休日17時35分とされている。
なお、復路の運行ルート変更に合わせ、車内サービスの見直しも予定している。詳細は決まり次第、改めて発表するとのこと。