南海電鉄は、長い冒険から戻ってきた「めでたいでんしゃ さち」の兄「めでたいでんしゃ かしら」(7100系2両編成)が9月18日から運行開始すると発表した。和歌山市出身のアーティスト、HYDEさんとのコラボレーション企画として、車内にHYDEさんのシルエットやロゴマークが施される。
南海電鉄は2014年11月から、加太観光協会および磯の浦観光協会と共同で、加太線沿線の魅力を発信する「加太さかな線プロジェクト」を進めている。現在はピンク色の「めでたいでんしゃ さち」(母) 、水色の「めでたいでんしゃ かい」(父)、赤色の「めでたいでんしゃ なな」(子ども)を運行している。
新たに運行される「めでたいでんしゃ かしら」は、加太線で運行する7100系1編成(2両編成)の内外装に装飾を施し、トレジャーハンターになって冒険船に乗り込んだような「わくわく感」を詰め込んだ列車になるという。
外装デザインは冒険船をイメージした黒色を基調とし、加太の鯛を想起させるうろこ柄を配した車体デザインに。基本デザインはこれまでの「めでたいでんしゃ」と同様だが、窓の装飾などが異なる。内装デザインは「伝説・宝・冒険・音楽」をコンセプトに、お宝や音楽にまつわるアイテムを散りばめている。車内には加太さかな線の7つのお宝(加太線7駅のご利益マーク)などが施され、額面にはそのお宝を探すためのヒントが記されたシートや、音楽好きな海賊をイメージした「伝説のめでたいでんしゃマーク」が描かれる。
なお、運行開始に先立ち、ひと足早く「めでたいでんしゃ かしら」に乗車できる試乗会を9月17日に開催する。参加費は無料。8月1日0時から8月10日23時59分までの期間、南海電鉄「otent」にて申込みを受け付ける。