キャッシュレス決済が普及したことにより、現金を持たなくてもスマホ1台で支払いができるようになりました。QRコード決済もキャッシュレス決済の方法のひとつです。
本記事ではQRコード決済のやり方をご紹介します。実店舗やネットショップで使うやり方、セルフレジの場合やタクシーで利用する方法もあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
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QRコード決済のやり方を解説する記事です
QRコード決済とは? ふた通りの方法で決済
QRコード決済のやり方を把握する前に、QRコードとは何かについて知っておきましょう。ここでは、QRコード決済の仕組みについてもご紹介します。
■QRコード決済は「QRコード」を使った決済方法
QRコード※とは、愛知県に本社を置く株式会社デンソーウェーブが1994年に開発した技術です。数字や英字、漢字、カナ、記号バイナリ、制御コードなどのデータを二次元コードとして表示できます。
QRコード決済はこのQRコードを利用した決済方法で、店舗側とユーザー側の支払い情報が紐付けられています。利用金額をQRコードから読み取ることで、決済アプリやクレジットカードから利用金額が引き落とされる仕組みです。
※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です
■「ストアスキャン」と「ユーザースキャン」のふた通りがある
QRコード決済は「ストアスキャン」と「ユーザースキャン」のふた通りの方法があります。どちらを利用できるかは、店舗によって異なります。
【ストアスキャン】
ユーザーがスマートフォンの決済アプリを立ち上げてQRコードを表示します。ユーザーのQRコードを店舗側が機械を使って読み取ると会計が完了する仕組みです。
【ユーザースキャン】
店舗側が用意しているQRコードをユーザーがスマホアプリで読み取ります。利用金額をユーザー自身がアプリに入力し、店舗側が金額に間違いがないかを確認して会計が完了する仕組みです。
■バーコードも合わせて表示される
決済アプリでQRコード決済画面を開くと、複数の縦線が組み合わさったバーコードも一緒に表示されます。このとき表示されるバーコードもQRコードと同じ仕組みで利用金額が支払われます。
ストアスキャンによるQRコード決済の場合、QRコードとバーコードのどちらをスキャンするかは店舗側の機械によって異なります。
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縦線と横線が組み合わさっているのがQRコードです
QRコード決済を利用する前に準備しておくこと
QRコード決済は、決済アプリをダウンロードするだけでは利用できません。チャージする、クレジットカードや銀行口座と連携させるなど、「どこから利用金額を引き当てるのか」を指定する必要があります。ここでは、QRコード決済を利用する際の事前準備について解説します。
■クレジットカードと連携する
クレジットカードと連携させる手順は次の7つです。
- 決済アプリを立ち上げる
- トップ画面やメニューから「支払い管理」をタップ
- 「クレジットカードを追加・登録」をタップ
- カメラからカードの読み取り、またはカード情報を手入力
- 「追加する」をタップ
- 本人認証サービス(3Dセキュア)を実行
- クレジットカードの連携が完了
■銀行口座と連携する
銀行口座と連携させる手順をご紹介します。日本でも主要な決済アプリであるペイペイと楽天ペイのふたつの手順をみてみましょう。
【ペイペイ】
- 顔認証と本人確認書類を用意し、本人確認の申請をする
- PayPayアプリの「機能一覧」から「銀行口座登録」を選択
- 登録する銀行を選択する
- 支店名、口座番号などを入力
- 銀行ごとの手順で登録を進める
※銀行ごとに暗証番号やワンタイムパスワードなどが必要 - 銀行口座の連携が完了
【楽天ペイ】
※楽天ペイで設定できる銀行口座は楽天銀行口座のみとなります。
- 楽天ペイのアプリを立ち上げる
- トップ画面から「お支払い元表示エリア」を選択
- 「楽天銀行口座払いの設定へ」を選択
- 氏名と生年月日を入力
- 「了承して楽天銀行のページへ進む」をタップ
- 楽天銀行の画面が表示される
- 楽天銀行のID・パスワード・ワンタイムキーを入力
- 「クイックログイン認証へ」をタップ
- 楽天銀行アプリを起動してクイックログインを設定
- 銀行口座の連携が完了
■チャージする
続いて、チャージ方法もあわせて確認しておきましょう。
銀行口座やクレジットカードと連携させたくない、クレジットカードや銀行口座を持っていないといった場合は、ATMから現金でチャージすることもできます。
【アプリでのチャージ方法】
- 決済アプリを立ち上げる
- 「チャージ」を選択
- クレジットカードや銀行口座など、チャージの方法を選ぶ
- チャージする金額を入力
- 「チャージする」をタップ
- チャージが完了
【セブン銀行ATMでのチャージ方法】
- セブン銀行ATMで「スマートフォンでの取引」を選択
- ATMに表示されたQRコードをアプリで読み取る
- アプリに表示された「企業番号」をATM画面に入力
- ATMにチャージしたい金額の紙幣を入れる
- チャージが完了
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決済アプリはクレジットカードや銀行口座と連携させると便利です
QRコード決済のやり方
QRコード決済を利用する準備ができたら、実際に使ってみましょう。ここでは、楽天ペイ、PayPay、メルペイ、LINE PayなどのQRコード決済を実店舗で使う方法や、松屋やタクシーでQRコード決済を利用するやり方を解説します。
■QRコード決済を実店舗で使うには
まずは、実店舗でQRコード決済を使う方法をご紹介します。ストアスキャンとユーザースキャン、セルフレジの場合にわけてみてみましょう。
【ストアスキャン】
- 決済アプリを開く
- QRコード(バーコード)を表示
- QRコードを店舗のスタッフに見せる
- スタッフが機械でQRコードを読み取る
- 支払い完了
【ユーザースキャン】
- 決済アプリを開く
- 「QR読み取り」や「スキャン」を選択
- カメラ機能で店舗のQRコードを読み取る
- 支払い金額をユーザーが手入力する
- 金額を店舗のスタッフに見せる
- 「支払う」ボタンをスライド、またはタップ
- 支払い完了
【セルフレジの場合】
■ローソンなど
- セルフレジで支払い方法「バーコード決済」を選択
- レジ袋の不要・必要を選択
- 商品のバーコードを自分でスキャンする
- 「購入する」ボタンをタッチ
- クーポン利用の有無を選択
- ポイントカードを読み取る
- スマホのQRコードを表示して読み取る
- 支払いが完了
■スシローなど
- お会計札のバーコードをスキャンする
- スマホのQRコードを表示して機械で読み取る
- 支払いが完了
■QRコード決済をネットショップで使うやり方
QRコードは実店舗だけではなく一部のネットショップでも利用できます。どの決済アプリが利用できるかは、ネットショップにより異なります。
また、QRコード決済はパソコンブラウザでの買い物の支払いに利用可能です。
- ネットショップの支払いでどの決済アプリを使うのか選択
- ネットショップ側のQRコードが画面上で表示される
- 決済アプリを立ち上げ「QR読み取り」や「スキャン」を選択
- QRコードを読み取って「支払う」を選択
- 支払い完了
■松屋でQRコード決済を使うやり方
松屋でQRコード決済を使う場合は、店舗に設置されている券売機を利用します。松屋でも楽天ペイやPayPayなど主要な決済アプリが利用可能です。
【店舗で注文】
- 松屋の券売機で商品を選ぶ
- 「QRコード決済」をタップ
- スマホのQRコードを表示して券売機にかざす
- 支払い完了
【パソコン・スマホから注文】
- 松屋の事前メニューQRコード発行システム「松券セレクト」にアクセス
- 利用店舗の「メニュー選択画面へ」進む
- 「店内」か「お持ち帰り」どちらかの「メニュー選択画面へ」進む
- 商品を選択し「選択リストへ入れる」を選択
- 「選択リストを見る(QRコード作成にすすむ)」を選択
- 「この内容でQRコードを発行する」を選択
- QRコードが表示される。必要であればメールアドレスを入力し、QRコードをメールで送信
- 利用店舗へ出向き、表示されたQRコードを松屋の券売機にかざす
- 画面上でメニューの確認をして「お会計」に進む
- 「QRコード決済」をタップ
- スマホのQRコードを表示して券売機にかざす
- 支払い完了
■タクシーでQRコード決済を使うやり方
QRコード決済が利用できるタクシーには、後部座席に会計用のタブレットが設置されています。使える決済アプリはタクシー会社により異なります。ここでは、大和自動車交通、国際自動車などに導入されている「S.RIDE」タブレットを使用した場合のQRコード決済方法を例として説明します。
【後部座席の車載タブレットで決済】
- 乗務員にQRコードを使った決済で支払うことを伝える
- 後部座席の車載タブレットにQRコードが表示される
- 決済アプリを立ち上げバーコードを表示させる
- 後部座席タブレットでQRコードを読み取る
- 乗務員側のタブレットで支払い手続きを行う
- 支払いが完了
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実店舗・セルフレジ・券売機・タクシーなどでやり方が異なります
QRコード決済で支払いをスムーズにしましょう
QRコード決済は日本発の技術であるQRコードを使った決済方法です。店舗側やユーザー側のQRコードを表示して利用金額を決済できます。QRコード決済を利用するためには決済アプリにクレジットカードや銀行口座情報を連携させる必要があるので前もって準備しておきましょう。
QRコード決済は実店舗やネットショップ、セルフレジ、券売機、タクシーなど利用する場所によって手順が少し異なるので、本記事で解説したやり方を確認してください。
