JR西日本は28日、さらなる安全性・安定性・快適性の向上と電車・気動車のシステム共通化によるメンテナンス技術の向上と効率化を図り、次世代車両への転換に向けた各種技術的検証を実施することを目的に、新型車両の電気式気動車DEC700形を導入し、8月中旬からJR西日本管内で各種性能確認試験を実施すると発表した。
性能確認試験のおもなメニューとして、新しいシステムを採用する際の技術的検証と車両性能調整を行うための基本性能試験、走行線区における地上設備との適合確認を行うための全線走行試験を実施する。
基本性能試験では、勾配における起動性能の確認、加減速度の確認、新規の車体形状における走行抵抗の確認を行う。全線走行試験では、走行安全性や乗り心地の確認、走行時に台車にかかる応力の確認が行われる。性能確認試験は今年度末まで実施。バッテリーの搭載によるハイブリッド方式ついての各種検証試験は次年度以降に実施予定とのこと。