Dynabookは7月27日、テレワーク環境をワンストップで導入できるdynaTeams「かんたんテレワーク スターターパック」に、Microsoft Teamsで使える自動応答サポート機能「チャットボット」を新機能として搭載すると発表。8月2日から提供を開始します。
セキュアなテレワーク環境をすばやく簡単に構築
新型コロナウイルスの流行によって、いつでもどこでもセキュアに、社内にいるのと同じように働けるモダンワークスタイルの確立が急務になった企業が増加しました。デジタル化を急激に推進したことで、IT管理者の負担が増えた企業も多いでしょう。
デジタル化の推進に当たってIT管理者が負担を覚える不安は、大きく4つ、「1.セキュリティ」「2.マネージメント」「3.コミュニケーション」「4.導入後の運用」とされています。Dynabookの「かんたんテレワーク スターターパック」は、それぞれの不安要素に対して解決策を提案するソリューションとして、2020年11月にリリースされました。基本はサブスクリプションサービスです。
かんたんテレワーク スターターパックを申し込むだけで、DynabookのPC(一括購入やリース)、さらには使用中のPCを用いて、クラウドベースによる企業のテレワーク環境を簡単かつセキュアに構築してくれます。
PCの新規購入やリースの場合、従業員は自宅に届いたPCの電源を入れてIDを入力するだけ。既存のPCでも、Dynabookが提供する参加ツールを導入すれば、クラウドにある設定内容が自動的に適用されるので、従業員が設定に悩むことがありません。
サブスクリプションの中にはMicrosoft 365のライセンスも含まれており、WordやExcelといったアプリケーションも常に最新のものを利用可能。従業員の働き方を可視化する「Job Canvas」も導入できるほか、クラウド運用ヘルプデスクや、顧客の要望に応じて提供するアドバンスメニューなども用意しています。
Dynabookのニューコンセプトコンピューティング統括部 野川那由多氏は「かんたんテレワーク スターターパックでは、キッティングを自動化するゼロタッチ プロビジョニングを提供しています。ただ自動化するだけでなくクラウドのセキュリティ設定も提供するなど、PCメーカーとして培ったノウハウを生かしている点が、他のテレワークソリューションと比べた当社の強みです」と話します。
かんたんテレワーク スターターパックの動作環境は、Windows 10上のEdgeブラウザ、Teamsアプリ、Android版Teamsアプリ、iOS版Teamsアプリです。
困ったことや急いで確認したいことが気軽に質問できるチャットボット
今回、新機能として搭載するのは、総合ヘルプデスク型のチャットボット機能。Teamsアプリの画面左に並ぶアイコンの列に、「Telework Help chatbot」というアイコンが表示されるようになります。このアイコンをクリックすると、Teams内でチャットボットにチャット形式で質問でき、よくある質問などはスピーディに回答が得られる仕組みです。
チャットボットは、Dynabookの子会社となったAIoT Cloudが開発したアプリ。DynabookがPCメーカーとして蓄積してきたPCサポートのノウハウを生かし、クラウド上のAIによって回答を重ねれば重ねるほど、回答の精度が高くなっていきます。
このチャットボットを利用することで、PCのことやOffice 365のこと、クラウドのことをはじめとして、電話でヘルプデスクに問い合わせるほどでもないちょっとした質問を、24時間365日、気軽に問い合わせられます。
ユーザー個人からの基本的なPCサポートやITに関する問い合わせが、IT管理者に集中するのを避けられるのは大きなメリットでしょう。IT管理者は、より高度な業務に時間を割けます。
Dynabook ニューコンセプトコンピューティング統括部の熊谷明氏は、「新型コロナの影響で現場のリモートワークが加速しています。同時に働く人の健康管理も行いたいと、ユーザーから要望の声が上がっています。今後、かんたんテレワーク スターターパックの中で提供したいと開発を進めています」と語りました。