東京オリンピック中継に伴い、連続ドラマの放送が中断するケースが相次いで発生する。そこで各局ではウェブ施策を活用して、放送間隔が空いてしまう中でも存在感を示すことを狙っている。

  • 『ナイト・ドクター』(C)フジテレビ

レギュラーのバラエティ番組が特番編成で休止になる例はよく見られるが、週をまたいでストーリーが展開していく連ドラにとって、放送の間隔が空いてしまうのは影響が大きい。

そこで各ドラマでは、本編の放送がない間に、YouTubeやSNSなどウェブを活用したコンテンツを投下。さらにTVerでは、最新話の見逃し配信期間延長や、第1話から最新話までの一挙配信を実施するなどして、次話につなぐ試みを行う。

7月26日・8月2日と2週にわたって休止となる月9『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、月曜21:00～)では、主題歌の代わりに、5組のアーティスト(yama、eill、琴音、Tani Yuuki、三浦風雅)がドラマの“オリジナルナンバー”を手がけているが、今回、ドラマ本編映像を使った5曲それぞれのミュージックビデオ風動画を制作。フジテレビ公式YouTubeチャンネルで、通常の放送開始時間である7月26日21時に、一斉公開した。同チャンネルでは、これまでの第1話～5話のダイジェスト動画も公開している。

8月1日が休止となる『ボクの殺意が恋をした』(読売テレビ・日本テレビ系、日曜22:30～)では、第4話(7月25日放送)と第5話(8月8日放送)をつなぐ「第4.5話」として、Huluオリジナルストーリー『ボクの殺意が恋する前』を、第4話放送直後から配信。4話のラストから続くその後のやり取りに加え、登場人物たちの過去や秘密を描く内容となっている。同ドラマでは、その他にもウェブコンテンツを配信していく予定だ。

  • 『ボクの殺意が恋をした』

8月3日が休止となる『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系、火曜21:00～)では、その前週にあたるきょう7月27日の第4話終了後に、W主演の中島健人(Sexy Zone)と小芝風花が「次回、第5話は8月10日です!」と呼びかけるメッセージ予告動画を地上波で放送。この映像は、YouTubeでも公開されている。

  • 『彼女はキレイだった』(C)カンテレ

TBS系『#家族募集します』(金曜22:00～)は、TBSのオリンピック中継担当日である7月30日以外にも、開会式の裏だった7月23日、さらに8月6日が休止。この間は、キャストによるウェブ動画などを展開していく予定だという。

そのほか、オリンピック期間中に休止となるドラマは、『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系、土曜22:00～ ※8月7日休止)、『緊急取調室』(テレビ朝日系、木曜21:00～ ※7月29日・8月5日休止)、『漂着者』(テレビ朝日系、金曜23:15～ ※8月6日休止)となっている。