秋田県とJR東日本は26日、秋田新幹線新仙岩トンネル整備計画を推進するための覚書を締結したと発表した。今後は相互に連携・協力しながら整備計画を進めていくとのこと。
秋田新幹線新仙岩トンネル整備計画は、秋田新幹線の赤渕駅(岩手県)・田沢湖駅(秋田県)間の約15kmを事業区間とし、今後の調査により精査していく。現時点での工期は、着工から約11年を想定。事業費は約700億円と見積もっている。
秋田県とJR東日本は2017年11月以降、協力しながら秋田新幹線新仙岩トンネル整備計画の実現に向け、経済波及効果分析や国による予算措置を求める要望など実施してきた。現在は、説得力を持って国への要望など行えるように、整備計画の実現に向けた具体的な取組みや連携方法について秋田県とJR東日本の間で協議を進め、事業化に資する調査を連携して実施することなど検討している。
今回の覚書は、整備計画の早期実現に向けた基本的な事項を定めたもので、秋田県とJR東日本は取組みの推進にあたり、緊密な連携の下、情報交換に努めるほか、事業スキーム確定に向けた検討、事業化に資する調査や検討、財政的支援を得るための国への働きかけなどを実施するとしている。