近畿日本鉄道は7月22~25日の連休中、ラストランの迫る12200系を臨時特急列車として運転。7月22~24日の近鉄名古屋~賢島間での運転に続き、7月25日は近鉄名古屋発大阪上本町行で運転され、伊勢中川駅付近の中川短絡線も通過した。
12200系による名阪特急の運転時刻は近鉄名古屋駅7時19分発・大阪上本町駅9時48分着とされ、途中の桑名駅、近鉄四日市駅、白子駅、津駅、名張駅、大和八木駅、鶴橋駅にも停車する。4両編成の12200系を2編成連結した8両編成で運転され、車体前面の窓に「1969-2021 ありがとう 特急 12200系」と記したマークも掲げられた。
津駅を8時11分に発車した列車は、8時__分頃、伊勢中川駅付近の中川短絡線へ。1961(昭和36)年に完成したこの短絡線により、名阪特急は伊勢中川駅でスイッチバックすることなく走行できるようになった。現在も「ひのとり」「アーバンライナー」などの名阪特急が中川短絡線を経由しており、今年で開通60周年を迎えることから、7月3~18日に記念ポストカード12枚セットの通信販売も行われた(現在は発売終了)。名古屋線を走行してきた12200系は、速度を落として単線の中川短絡線に入り、中村川に架かる橋梁を渡って大阪線へ。再び速度を上げ、大阪上本町駅へ向かった。
7月22~25日に行われた12200系の臨時特急列車の運転では、ラストランの迫る12200系の姿をひと目見ようと、駅や沿線に多くの鉄道ファンらが集まった。8月7日には、12200系に乗車できる最後の機会として「ありがとう12200系特急ラストラン乗車ツアー」が開催され、大阪上本町~賢島間・近鉄名古屋~賢島間でそれぞれ1往復運転する予定。7月1日に受付開始し、現在はキャンセル待ちになっているとのこと。